相弟子
伊与久の技を学んだ時、私には相弟子と言えるものはおりませんでした。
回りは老人ばかり。
しかも達人ばかり。
習う私は小学生。
しかも口外無用。
師との差がありすぎて何をやられているのかさえ解らないけれど、仕方がないから真似をする。
ボイコットしても追いかけてきて捕まり、泣きながら稽古する。
祖母や先達も皆そうしてこの技を仕込まれたのだから仕方がない。そういう空気でした。
だから高校から中国武術をはじめて、はじめて出来た兄弟弟子たちとの切磋琢磨の楽しかったこと❗
大嫌いでコンプレックスの元凶だった武術も、日本中国の差こそあれ、ぐんぐん興味が増してきて、自然と体認する世界も増してきて、さらに楽しくなる……
その頃の仲間の多くは、今もなお同志として良き刺激を与え合う友人でいてくれます🙏
やはり、修行に向かう者は、楽しくなくては❗
そうして歩む中に、健全な矜持が芽生えてくるのだと思います☺️
そんな私も、今では道場を開いて沢山の子供さんたちと楽しく忍術稽古をしております。
なかでもS少年は、他道場にて剣道を学び、態度も自然で謙虚。我が家の圓清と切磋琢磨するにはちょうど良い背格好。
お願いして相弟子になって頂きました。
気が合うようで、互いに技を掛け合う姿は微笑ましく、圓清は幸せ者です。
二人が人前で息を呑むような演武が出来るようになった頃、更に少年少女の稽古を拡充出来たらと目論んでおります。
いやはや私もここに来て、なかなか責任が出て参りましたね。
簡単には死ねませんね~㊗️