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ゴールデン・カムイ

曾祖父の紋三郎は、ナゾの男だった。

上州の江湖渡世人の気風を持った、明治人の良く言えば気宇壮大な、悪く言えば無茶苦茶なお人だったらしい。

壮年の頃は不思議と金回りが良く、法曹界をはじめ実業家や政界にも多少顔が利いたらしい。

後の市川市初代市長となった「ケンカ竹」こと浮谷竹次郎氏とは莫逆の友だったらしく、北海道ゴールドラッシュの頃は二人でエトロフ島まで渡り、金山を開発したとかしなかったとか……

浮谷家で有名なのは、兄権兵衛の孫に当たる東次郎さん。この一族はまた華麗なる方々です。うちは裏方でごちゃごちゃ動いただけですから格が違います。

結局現地の代理人に騙されたのか、鉱山を手放して戻ってきたらしいが、それってよく考えると、まんまゴールデン・カムイの時代背景じゃねえか😳💦とか思った。

そんな草莽の壮士の皆様方と「コクジに奔走……」と言えば聞こえは良いが、身内からしてみれば、まああっちゃこっちゃでドンチャンやって、何が本当か判らないうちにスッテンテンになった爺様と言うイメージだった。
最後家族に遺された財産は、一本のステッキとヨレヨレのトンビのマントだけだった……らしい😂

しかし皮肉なことに、彼が居なければ甲陽吾妻の技も今に遺ることはなかった。黒岩一族とも縁戚の故、技術は共有していたのだが、それも紋三郎と娘志よう子の存在なくては続くものではなかったのではないか。

まあ、そんなこんなで最近漫画を読むことすら面倒がっていた私だが、話題のゴールデン・カムイは読んでみたくなった次第。あ、それとも映画を先に見ちゃおうかな😁

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