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諏訪に和が成る

おはようございます。

昨日の夜は、記念すべき夜、我らが宿願の叶った夜でした。

諏訪に、御館様・武田信玄公、上杉謙信公、真田幸村公、黒田如水公のご子孫様方が一堂に会して講演会をお開きになりました。

特に武田様、真田様の諏訪への「ご帰還」は、今行われている諏訪神仏プロジェクトとも連動して、歴史のひとこまを刻む、意義深いモニュメントとなったと思います。

あろうことか辺境に住む小拙にもお声掛け賜り、忝なくも家の伝えをご披露させて頂く機会を頂戴致しましたこと、一族歴代を代表しまして御礼申し上げます。

演者 伊与久松凬・宮坂春慶
演目 甲陽流(伊賀流甲賀流鎖鎌)
馬場流・山家當流指牙之術
吾妻流 (諏訪神流)長刀他

甲陽武田家の先方を務める真田昌幸様の代より、我らが一族は最前線の吾妻武士として、山岳兵法を駆使して防衛の任に携わり、太平の世には山に伏して業を伝えて参りました。

十四代、五百歳を経て、その「第一原因」たる大恩のお方様と相見え、親しくお言葉を掛けていただき、さらには真田様よりお流れを頂戴することになろうとは………先祖の誰も思いも寄らなかったことだと思います。

それにしても、御館様の末代様をはじめ、お殿様方のお気持ちの柔らかなこと………

「皆さんのご先祖様の、陰なる御奉仕があったればこそ、今の私達も在るのです。有難うございます。」

こう仰有られて握って下さった御手の暖かさは、甲陽の先人達に留まらず、全ての「忍」の御霊達に捧げたく存念致します。

ひとつ惜しむらくは、緊張のあまり演武時間が長くなりすぎ、そのあとの進行に支障をきたしてしまいましたこと………晴れがましい場に不慣れな故、お殿様方の温容に触れ、柄にもなく舞い上がってしまいました。
猛省すると共に、進行の労を御取りくださった油川様、鈴木様、矢島様に心からの感謝とお詫びを申し上げる者です。

嗚呼、甲陽と諏訪の結び直し、弥栄はこの地より開けり。

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