悪の秘密結社はなぜ勝ちに行かないのか?質か量か?
引き続きネタ記事です。
怪人の質(強さ)を追い求めるのか、怪人の量(数)なのかという問題です。
1 自己認識
基本的に正義の味方の技術力を上回ることがない。ただし、いい線まではいける。なぜならば、技術力とは社会の柔軟性の裏返しであり、技術力が低い社会が、高い社会を上回ることがない。よって、悪の秘密結社はかなり不利な状況を強いられていることがわかっています。
2 質か量か?
本来は両方を備えた怪人を十分に備えたいところです。しかし、資源の制約を受けているためできません。ならばと採用されているのが、多品種少量生産です。毎週怪人を一体づつロールアウトして送り出す手法です。某ロボットアニメにおいてもいまだに根強い人気を誇る悪役は、資源制約のためこの手法を取らざるを得なかったことが知られています。また、既存の怪人を基本設計に少しづつ改良を加える手法であり、手堅く失敗はないものの、破壊的イノベーションを正義の味方に起こされてしまうと極めて不利な立場になってしまいますが、やむを得ません。
3 逆転する手段はないのか?
毎週日曜はイベント開催日であり、顧客層は楽しみに待っているので、これを止めることはできません。かといって、戦闘員だけでは損害が増えるだけであり、かつ正義の味方に何かを企んでいるという兆候を提供する可能性もあり、怪人の生産速度を落とすこともできません。このような場合、一つの手法として、同じ設計だけれど色違い、あるいは少しだけ角をつけるなど仕様を工夫して生産費用を抑えながら、破壊的イノベーションの機会を探るという手法を取るという手や、PR活動を行って、潜在的にあると思われる、既存の正義に不満を持つ顧客層にリーチするという手法が考えられます。いつの世も1割から2割程度は不満を持つ層はあるはずなので、SNSなどを用いて宣伝に努めることも考えられます。ただし、やみくもにしてもダメでしょうから、しっかりと正義を分析して、顧客層が何を求めているのかについて正しく把握して、悪の秘密結社の価値観を守りながら実施しなければなりませんし、同時に戦闘員や怪人の方向性が迷わないように運営することも大切であり、労災対策やワークライフバランス、福利厚生にも手を抜いてはなりませんし、そうした観点で、管理会計をしっかりと行って最適な資源配分を実現し質と量のバランスがとれるようにしなければなりません。
一発逆転は理想ではありますが、地道な努力に勝るものはなく、しっかりと悪の秘密結社をハンドリングするしかないと思われます。