徒然なるままに…

道義的責任という用語を用いているある事象について検討してみました。
筆者は騒ぎの当初からこの事象について懐疑的に観ていましたが、有識者とされるコメンテーターが、「道義的責任」という用語を使う文脈に違和感を感じてきました。
確かに組織のトップとして、しっかりと社会契約論に基づく活動をすることについて付託を受けているのに、好ましからざる行為を働いた者が出たことについての管理監督者としての「道義的責任」はあるのでしょうけれど、詳らかになる事実から推定されるのは、意図的に好ましからざる行為を働いたものの結果にまで「道義的責任」を問うのは筋が異なるということです(当然ですが異論はあろうかと思いますし、実際の先日の結果を見れば、半数近くの方はこうした見方には同意されないとも思います。)
ともあれ、再びこのようなことが起きないように取り組まれていくということですので、言葉にしなくても、しっかりと「道義的責任」に向き合っておられるというのが筆者の見るところです。
ゆえに有識者としてコメントされる方は、全体像を観察することなく単に言葉尻のみのみを捉えているのか、あるいは誰かを忖度しているのかどちらかなのではないかと観察しています。

いいなと思ったら応援しよう!