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【連載】第6次本州紀行~苫小牧→名古屋→大阪→敦賀→苫小牧~ 第6話「西進」※ホテル禁止

(2)名古屋駅~米原駅~「西進」

大垣行快速列車をパスし、岐阜行普通列車に乗る。随分短い運用だ。不満はないのだろうか。クロスシートの座席で、快適だった。私鉄と競合しているから殿様商売はしていられないのだろう。
枇杷島、清洲、稲沢、尾張一宮、木曽川、そして岐阜。あまりにあっけなく終点に着いてしまった。途中下車して近距離きっぷ運賃表を確認する。路線名が書かれており、東日本より親切な表示だった。
大垣行列車に乗車。普通列車がぶつ切りすぎて興が削がれなくもないが、まあ気にせずに行こう。
西岐阜、穂積、そして大垣到着。古い桃鉄では県庁所在地の岐阜を差し置いて物件駅として登場することで有名だ。さすがに人口も多そうである。

大垣駅

時間があるので少しだけ探索し、ホームへ戻る。
米原行列車を待っていると、車掌らしき人に、
「米原行?(指を指して)こっち。」
と不躾な態度で言われた。
どうやら、私の立ち位置は乗車口から離れていたらしい。
教えてくれたことには感謝するが、馴れ馴れしく雑な話し方は気分の良くなるものではない。若者相手だからと平気でぞんざいな話し方をする輩及びそんな愚か者を雇用している会社など、私は決して信用しない。
ただでさえ、リニアゴリ押しでイメージの悪いJR東海だ。沿線住民の暮らしなど考えず、ただ大都会が便利になればいい、という安直で傲慢な発想。先日水枯れ問題も起こしたが、あまりに杜撰で不誠実な対応に開いた口がふさがらなかった。リニアについて語り出すと止まらなくなるのでこのへんにしておくが、あんなもの百害あって一利なし、だ。
大垣駅、いやJR東海の管轄区間はもう二度と利用しまい。関係者は肝に銘じるがよい。
あなた方は杜撰で不誠実な対応で、ひとりの顧客を失ったのだ。そして、その客はもう二度と帰ってくることはない。

怒りが爆発してしまい、申し訳ない。まあ、東海の傲慢ぶりはメディアで知っていたので、実際に目撃できたというのは大きな収穫であろう。もう二度と乗ることもないし。
閑話休題。米原行列車に乗る。
先ほどの車掌のアナウンスの質はそこそこだった。もっとも、今さらそんなものを自慢したところで、私が翻意する可能性はゼロだがね。
国道21号を左に見ながら進み、名所関ヶ原に到着。途中下車の予定はないが、戦国マニアなら押さえておきたい駅だろう。
この列車もすぐに終点に着く。
米原駅到着。ここは北陸線と東海道線の接続駅で、当初の予定ではここから乗り換えて長浜方面に行く予定だった。しかし、直前に計画を大幅に変更し、大阪を目指すことにした。都会は避けたい私だが、ここまで来て大阪スルーというのも味気ない。せっかくだから見に行こう。
短い乗り継ぎ時間で観光パンフを入手。駅にはイオンも隣接している。
この国のイオン主義に辟易してきた。日本中どこに行っても同じなら、自宅でくつろいでいる方がましだろう。文明が発達しても文化は貧しくなるばかりだ…。
というのは置いといて、網干行列車に乗る。聞きなれない駅名だが、大阪・姫路方面の列車である。北海道でいえば、ほしみ行、然別行、伊香牛行のようなイメージだろうか。
高槻まで普通、その先は快速となるようだ。ここからJR西日本の管轄に変わる。これで四国と九州に乗ればJRグループコンプリートになる。繰り返すが、私の東海乗車はこの日が最初で最後である。あんな傲慢な会社には一銭たりとも払わない。さらばだ東海。
もっとも、西日本に関しても、かの悪名高き福知山線脱線事故を起こしているので信用しているわけではない。というか、JR自体私は信用していない。北海道含めて。殿様商売を改めない限り、未来はない。

新快速はなかなか乗り心地が良いが、なにぶん人が多い。途中下車すべきか迷う。大阪直行もできるが、途中下車こそ旅の華。近江八幡駅で降りる。ここも大津を押しのけて桃鉄の物件駅に抜擢された駅だ。桃鉄ファンとしては降りないわけにはいかない。
ここには、ブックオフがあるのだ。私がファスト風土の中で唯一、訪れるのを楽しみにしている場所が。
(続く)

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