5時間かけて 御船山楽園ホテルらかんの湯でととのう
サウナを目指して6.3里
人間、サウナのためなら5時間歩けるのだ。
この場所を知っている人ならわかるはず、歩いてでも行きたくなる場所だと。
大阪への転職が決まり、九州のサウナ納めは絶対にここだと決めていた。
御船山楽園ホテルらかんの湯。とにかくすごいと聞いていたこの場所に
最高のコンディションで臨みたい。
そう決心して決行したのが"家から歩いて行こう"。
車で何もない道だと思っていた道は、本当に何もない。車で5分は歩いて30分。30分何もない場所を歩き続ける。
きっと都会育ちの人ならば、自然や雰囲気を楽しめるのであろう。しかし、わたしにとっては通学路の延長線。コンクリートジャングル大阪に行ってしまったら、ノスタルジーを感じるようになるのかな?と考えていたらいつの間にか到着していた。
入り口につくと、そこはチームラボが作成したエントランス。照明と鏡でここがどこなのか、異世界とでもいうのだろうか、不思議な空間が広がっている。
はやる気持ちを抑えて、エントランス右側の受付へ。
受付を済ませると本館にあるサウナへ。歩いてこれたという達成感と、上りに上がったハードルを越えてくれるのかという少しの不安を持ちながら。
結論。らかんの湯は、来る前と来た後で自分のサウナ史をかえてしまった。
サウナ界のシンギュラリティ。特異点であることに違いない。
シンプルな内装とサウナにいる人が一体になって蒸される雰囲気。柔らかい水質の水風呂とどこででも整える露天スペース。更に、ゆっくりと焚火を見ながらくつろげる小屋。
サウナは出入りする人数が少ないため、ロウリュした水蒸気をしっかりと浴びることができる。せっかく今いい感じなのに、、、ということが少ない。 少しだけ入る外の光、そして山で集音している自然の音。サウナ無音派がいることもよくわかるが、ヒーターのチチチッという音やロウリュした水が蒸発する音、自然な音があった方がより集中できると私は感じる。
アロマロウリュも素敵だが、ここのほうじ茶ロウリュは本当に素晴らしい。ほうじ茶ロウリュをしているサウナは他にもあるが、少し焦げ臭かったりする。流石ロウリュ用に作ったほうじ茶だと心から感じる。
90分約4000円
予約制で最大でも10人ほどしか被らない。
何か嫌なことがあってもここに来れば忘れさせてくれるのでは、、、そう思わせてくれる。
とにかくまた何度でも行きたい。次は自転車で行こうかな。