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農村の未来物語⑧        Web3技術を活用した取り組みのハードル

Web3技術を活用した取り組みを進める中で、さまざまなハードルに直面しました。その中でも特に大きな壁となったのは、新しい技術への誤解や農業分野における意識の違いでした。


1. NFTやWeb3技術に対する誤解

NFTやWeb3といった言葉を会議や打ち合わせで話題にすると、その場の空気がしらけてしまうことが少なくありませんでした。これらの技術がまだ広く理解されていない現状では、「危ないことをしているのではないか」と思われたり、関わること自体に抵抗を感じる人が多い印象を受けました。

また、クリプト(暗号資産)に対する不安感や否定的なイメージも根強く、「まだ時代が追いついていない」と感じる場面も多々あります。そのため、技術の可能性を伝えたり、農業への活用方法を理解してもらうまでに大きな労力がかかるのが現状です。

NFTやWeb3技術についての会議・・・こんな時代が来るかなあ

2. 農業者間での意識のギャップ

農業者同士で話をする際にも課題がありました。有機栽培や生物多様性といったテーマについて話をしても、「収穫量が減るだけで、実際のメリットが見えない」という先入観が根強く、十分な議論ができない場面が多くありました。

さらに、「地球に優しい農法」や「自然に配慮した農業」を目指すことの価値を共有するのが難しく、時には孤独を感じながら取り組むこともありました。この意識の違いは、農業の持続可能性を議論する際に大きなハードルとなっています。

有機栽培や生物多様性について議論している場面・・・まだまだです。

3. 時代の壁と個人の挑戦

これらのハードルは、私たちが挑戦している分野がまだ多くの人にとって未知の領域であることに起因していると感じています。特に、Web3やReFiといった新しい概念を農業に取り入れる挑戦は、「今の時代にはまだ早い」と思われがちな部分もあります。

それでも、これらが未来の農業を変える可能性を秘めていると信じ、少しずつ進めています。これまでの取り組みを通じて、技術への誤解や農業者間の意識の違いといったハードルに直面しましたが、「自分の中でやるしかない」という覚悟を持って挑戦を続けています。


壁を乗り越えるために

これらの壁を乗り越えるためには、以下のようなアプローチが必要だと考えています:

課題を乗り越える様子を象徴的に描いたものです。壁の一方には技術や持続可能な農業に関する困難があり、他方には成功した協力的な農業コミュニティが広がっています。
  1. 技術の普及と教育

    • Web3やNFT技術について、農業分野への具体的な応用例を示し、分かりやすく伝える場を増やす。

    • ワークショップや講演を通じて、技術に対する不安感を払拭する。

  2. 共感を生むストーリー作り

    • 技術や農業手法の背景にあるストーリーを明確にし、共感を生む発信を心がける。

    • 実際の成功事例を共有し、「可能性」を実感できる機会を提供する。

  3. 持続可能な価値の実証

    • 有機栽培や自然資本を活用した農業が持続可能であることをデータや具体例で示し、納得感を生む。

    • 短期的な利益だけでなく、長期的な視点でのメリットを明確に伝える。


これらの取り組みを通じて、Web3技術を活用した農業の可能性をさらに広げていきたいと考えています。ハードルを一つひとつ乗り越えることで、未来の農業をより良い形で築いていくことができると信じています。


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