入院中の７９才女性 今日は、新しい住まいを探しに外出した 病院に迎えに行った 「まあ、あなたが来てくれたの？」 「嬉しい！」 「他の人が来るかと思ってたから」 彼女は僕に好意をもってくれている 目的地に到着するまで、しばらくドライブ 彼女が好きな美空ひばりをＢＧＭにした 新しい住まい候補は、きれいなマンションだった そこに介護保険やらのサービスが入る マンション暮らしは自由だけど、独りは寂しい だけど施設は不自由で気が乗らない 帰り道 「今日は、あなたとドライブで
相談を受ける 今日は忙しいのに クレームを受ける げんなりする すぐに解決はできなくても まず動くことが、本当に大切だと思っている すぐ動いたら あの人は相談したらすぐ動いてくれた と思われる 私は大切にされている、と思う 動いてくれなかったら 軽視されていると思われる 落胆される クレームなら 話がこじれる とにかく初動を早く スピード感を持って動く すぐに仲間や上司に相談する そうすることが大切だと思う
ホームレス支援をしていて はじめてみなさんに出会うとき 笑顔で相談に来る人はいない しかめっつらをしていたり あきらめた顔をしていたり 無表情だったり 泣いていたり それが僕らが関わることで 穏やかな顔になったり 笑顔になったりすると 関りはうまくいっているのだと思う みんなが笑顔になれるように 関わっていたいと思う
車中生活をしていた女性の入居サポートをした １５年前の話 久しぶりにご自宅を訪ねた 冷蔵庫、洗濯機 あの時、揃えたまんま 洗濯機は壊れていた 洗濯ものは手で洗っているという 冷蔵庫は動いてはいるけれど、水が溜まるようになり 冷え具合も悪い 冷蔵庫、洗濯機は高い そんなとき貯金のない生活保護受給者は 生活福祉資金から借金して買い替えるしかない 借金しなければ買えない制度なんて どうなんだろうと思う
玄関で酔いつぶれた人を部屋まで運んで寝かせる。 会社に行けない本人の代わりに言い訳の電話をかける。 酔って迷惑をかけた相手に謝る。 ……いずれも家族は仕方なく後始末しているのですが、本人にとっては自分の問題を家族が代わって解決してくれるため 「まだなんとかなる。大丈夫だ」と感じてしまいます。 このように、結果として病気を進行させてしまう行動を「イネイブリング」と呼びます。 悪循環から抜け出すためには、周囲がイネイブリングをやめて 「本人の問題を手放す」 「本人の責任を本人
顔が好きだと言うと 「なんだ、メンクイか？」 「顔で判断するのか？」 などと言われそうですが、 カオ・カタチというよりも 「賢そうな顔」とか 「優しそうな顔」とか 「あの人の笑顔」とかが好きです。 「いつも険しい顔」をしていた人が 「最近は、穏やかな顔になったね」という変化も嬉しいもの。 ちなみに 僕は子どもが 「スヤスヤと眠っていて、安心しきってるかわいい寝顔」 を見るのが好きです。
子どものころ、お酒は酒屋さんで売っていた。 今は、コンビニでもスーパーでもドラッグストアでもお酒が売られている。 便利ではあるけれど、そこまで便利にする必要はあるのか。 ネットの情報によると、コンビニでも売られるようになったのは２００３年から。 テレビではおいしそうにビールを飲むＣＭをよく見る。 一方でアルコール依存症に苦しむ人たちがいる。 上手に楽しめる人は楽しんだらよいが、 テレビでのＣＭは流さない。 お酒も酒屋さんで売るように戻したらどうかと僕は思う。
高齢のご夫婦より相談 「食べるものを分けてくれませんか？」 「年金の日までの食べ物がなくて、数日食べていないのです」 スマホで検索して、あちこち電話している様子。 私たちはフードバンクではないけれど、 たまたまお分けする食料品があったので、お分けすることができた どのような事情でそうなったのかは、今回聞いていない あちこちに電話して 「食べるものを分けてください」 とお願いするのは、どういう気持ちだろう
インフォームドコンセントという言葉を聞いたことがありますか？ 日本語訳は「説明と同意」 この訳は本質を言い表していません。 医師が説明して、患者が同意する、ということではありません。 患者の「自己決定」を医師は「対話」によってサポートする、「共同作業」する というのが正しい意味合いです。 私たちの仕事も同じです。 私たちは説明もしますが、言葉のやりとりをするなかで、 利用者さんが自分で気づいて、納得して、決めることをサポートしていきます。 私たちのお勧めする選択をされな
毎日、忙しくしている あまり余裕はない 僕らの仕事は計画的にすることが難しい トラブルが発生したら、対応に追われる 相談は、突然やってくる 計画は崩れる もう嫌だなと思うこともある だけど、今日一日、背伸びをしてがんばってみようと思う 背伸びをしたら、違う景色が見える しなければ、見えない そこに成長があると思うから
過去、罪を犯した人が相談に来ることは珍しくない 重たい罪を犯した方もいるが、 窃盗（万引き）、無銭飲食が多い ホームレス支援をするまで、 罪を犯した方に会うことは皆無だったから どんな悪い奴だろうと思っていた 恐れもあった 別世界の人だとも思った しかし、出会ってみると 意外とふつうな人も多い 何でこの人が犯罪を？ もし僕が 失職して 家族離散して 貯金もなくて 頼る人もいなくて お腹を空かせていたら そんな状況にあって 孤立無援な状況にいたら ぼくも、もしかした
少し前の話だけど、オンラインで研修講師を務めた。 聴衆なし。 カメラに向かって、ひたすら話す。 リアルな研修だったら、 うなづいてくれたり、 笑ってくれたり、 メモしている様子が見れて、 気持ちよく話せる。 何にも反応なしに、 ひたすらカメラに向かって１時間話すのは なかなかに難しいものでした テレビ番組で、スタジオにお客さんがいるのは 視聴者向けのサービスではなくて、 お客さんがいる方がタレントさんが話しやすいから、 なのではないかと思った次第です。
毎朝、子どもとハグをする 「パパは〇〇くん、大好きだよ」と言葉を添える 子どもは 「僕もパパ大好き」と言ってくれる 毎朝のルーティーン 毎朝同じこの習慣が、とても嬉しい 生きる力をもらえる 心があたたかくなる 大好きだよ ありがとう 助かりました こんな言葉が僕を勇気づける もし、ときどきアップしているショートコラムが、 少しでもいいものであったら いいね、とか スキ、とか してくれると、嬉しいです（笑）
ホームとアウェイ ホームは本拠地 本拠地には応援してくれるサポーターが駆けつける 声援を背に、選手は奮い立つ だから勝率が高くなる アウェイは敵地 応援してくれるサポーターは少ない 同じルール、同じグラウンドで勝負しても 勝率は低くなる ホームレス問題とは 「ホームと呼べるような関係性」が「ない」ということ 誰しも、人には人が必要。 野宿者問題にとどまらず 最近では、身寄りなし問題と言われたり 「孤独・孤立」対策なども始まっているように 大きな概念 大きな社会問題
支援していると、さまざまな人に出会う いわゆる「いい人」ばかりではない 「いい人」だから支援するのではない 「いい人」だけを支援するのではない あまり関わりたくない人にも出会う なぜあなたからそんなことを言われなくてはいけないのか、 と思うこともある こちらは聖人君子でもないので、嫌な気持ちになる 僕の「感情」で支援したり、しなかったりするのはよくない、 とは分かっている こんなときは憲法２５条と生活保護の無差平等の原則を思い浮かべる。 日本国憲法第二十五条 すべ
「お父さん、愛ってなあに？」 と子どもに聞かれたら、なんと答えるだろう。 なかなか、難しい。 僕は愛を知っているだろうか？ 僕には愛があるだろうか？ 「愛の反対は、憎しみではなく無関心です」 と言われたのは、マザーテレサです。 無関心とは、 「関わる心が無い」と書きます。 無関心の反対が愛とすると、 愛とは「関わる心がある」とならないか。 誰かから相談されたとき、 誰かが困っているとき、 関わる、動いてみる そういったことば愛ならば、 僕も自分ができるかぎり、動い
