【無能な上司の特長】”本質的”を多用し、それに踊らされている
「”本質的”には…○○だよね。」
こんなフレーズ、知らないうちに使ってる人、結構多いんじゃないかな?と思います。このフレーズを使うと、みんなに賢く見られる雰囲気がありますよね。笑
ただ、”本質的”ほどちゃんと意味を理解して使われてない言葉もないな、と。
結論、”本質的”の意味を理解しないまま使うと、逆に頭の悪い人にみられちゃうので使うタイミングと場所は見極めましょう、という話です。
かくいう私も、明確にバチっと"本質的"の意味が理解できているかは分かりません。
でも少なくとも、自分の中で定義を持って使っています。それは、
『これ以上は、抽象的にできない状態』
と、定義しています。
ですから、私は"本質的"というフレーズを滅多には使いません。仕事では特に使いませんね。
ちょっと意味が分からないと思いますので、具体例を挙げます。
例えば、あなたが東京都にある中小企業のプラスティック卸の会社に勤めてる一般営業マンだったとします。
あなたの上司の営業部長は、こんなことしか言わない人でした。
東京都でNo.1になる!
どうです?正直、ちょっとキツいですよね。
なんでキツいかっていうと、指示が抽象的すぎるのと、そもそも「そりゃそうだ」って内容だからなんです。
No.1になるためには、
・誰が
・誰と
・何を
・いつまでに
・どれくらいやるのか
こんなことが必要ですよね。
このプロセスにこそ、その会社や個人の独自性が出るわけです(独自性の源泉)。
東京都でNo.1になるって発想は全然いいんですけど、これって、誰でも思い付きます。
独自性や個性が出るのって、それを具体的にしていく過程で身につく知見や経験なんですよ。
もっと言うと、仕事って具体的なことの積み重ねでしか前に進まないわけですよ。
そんなひねくれた考えを持った僕の周りにも、"本質的"をよく使う人、結構いますね…。
総じて、自称「戦略家」「アイデアマン」「上流概念を考えてる」を自負(勘違い)している人…。
そういう人は総じて、
・手を動かさない(動かし方が分からない)
・事業の構築ができない(その能力がない)
・人がついて来ない(お金や立場で周りがついてきてるだけ)
そんな(ダサい)人が多いかもなぁ。
またタチの悪いことに、そういう人たちが言ってることって、ネットに転がってることの使い回しのことが多くて、正直、周りは胃もたれ起こしてるんですよね。
でも、周りの人はそれは言わない。
そりゃそうです。わざわざ波風立てたい人なんていませんから。
もっと毒付くと、
戦略とかアイデアって、簡単にパクれるからあまり価値はありません。
そんな価値のない発信を続ける人より、仕事で大切な何かを前に進めることが強い人の方がよくないですか?
"抽象的なことばかり"いうのに、具体的なことはできない人なんて、結構困りますよね。笑
抽象的なことばかり言う人よりも(ネットで使い古されたアイデアだろうと)それを実現するまでの、
・事業の構築力
・組織力や組織文化
・オペレーション能力
を持ってる人の方が、断然高い価値があるんだと思うんだけど。
普段の仕事で『本質ついてますね〜』とよく言われる人は、実はバカにされてるということは知っておいた方がいいですよ。
「本質的=当たり前」
なんです。
本質って、当たり前 = 誰でもわかることなので、「本質的なことばかり言う人」は何もバリューが出せてないことも多いんですよ。
それよりも、「アイデア」を、「戦略」をキッチリ実現できる力を持ちましょうよ。
絶対、そっちの方がカッコいいですよ。
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