無名な自分がスペイン2部のクラブに入る話④
1年ごとに振り返ってたらキリがないな。
よく覚えてないシーズンもあるしな。笑
指導者2年目、3年目は記憶が曖昧でもある。
監督デビューした年なんだけど必死すぎてよく覚えてないんよな。
CD Puerta BonitaとCD Guadalajara と渡り歩いて経験を積ませてもらった2年間だった。
RCD Carabanchelに出戻り
4年目のシーズンはめちゃくちゃ思い出に残ってる。スペインで初めて昇格を経験したのだ。
昇格を経験したクラブは指導者1年目に所属したRCD Carabanchel
クラブの歴史が100年ある古豪で、マドリード州で3番目に古いクラブだ。
そのJuvenil B(U19B)をフアンが指揮することになって、オフシーズンに彼から第二監督の誘いがあったのだった。
フ「コウタ、来シーズンどうするんだ?」
自「決まってないよ。Guadalajaraも遠いし。近くで探すかな」
フ「じゃあ俺juvenil Bみるから来い。昇格マストのチーム作るから手伝え」
自「りょ」
まぁ行くとこも決まってなかったので、オッケーしといた。ぶっちゃけ昇格レベルのチームってのにも興味あったし楽しみだった。
任務[降格したチームを昇格させよ]
おさらい。
・RCD Carabanchelに戻る。
・チームはJuvenil B, U19B
・そのセカンド監督
・チームは全シーズン4部から5部に降格
・Juvenil Aが2部にいることからBチームには少しでもカテゴリーを上げておいてほしい。
・このシーズンはJuvenil Cと同じ5部に落ちたことでCでプレーしていた選手はBに上がってもカテゴリーは同じ(移籍する選手も増える!?)
プレシーズン
チームを見て思ったのは(これは昇格させないとな)だった。
ユース2年目の選手が中心で1人3年2人が1年生。
ほとんどがCからの残留組で、数人がセレクションでとった選手、数人がフアンが連れてきた選手だった。
昇格させる事の第一条件の1つが「プレシーズンの段階でいいチームを作る」だと思ってる。
それは間違いなくクリアしていた。
スペインの場合、日本のように3年間同じクラブ、高校でプレーし続ける必要はない。移籍しても公式戦に出れないという罰もない。
監督も自分の評価を上げる為にはいい選手を連れてくる必要がある。プロクラブのカンテラだとスカウティング部門があるのでその必要はないが、アマレベルだと難しい。それでも指導者コミュニティとか、試合を観戦して発掘してきたり、時間を使ってチームを作ることで自身の評価を上げるチームを作るのである。
フアンの元で4年目は第二監督
スペインの仕組みにも慣れて、ちゃんと第二監督ができる自信もあった。
しかもフアンは自分に結構任せてくれる監督でもあった。
練習時間が90分ある。そのうち半分〜2/3くらいは好きにやらせてくれる。
もちろん「好きに」と言ってもメイン練習に繋がる練習だったり、週末に向けての準備ができている練習だという事は言わずもがなで。
その好きにできる事で、レベルの高い選手も多い中、ユース年代を指導できた事は自分には大きな経験値を獲れたと思っている。
だって結果もついてきてたから。
結果は続編にて