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戦前のディテール ②裾リブバインダー

○裾リブバインダー

戦前のディテール二回目です。
今回は注目されることの少ない裾リブの縫製部分、裾リブバインダーについて書いていきたいと思います。

『裾リブバインダー』

『裾バインダー』

『ウエストリブバインダー』

呼称は定着していませんが、コレクター達はこんな呼び方をしています。

まずはこちらをご覧ください。

身頃の生地をウエストリブで挟み込んでダブルステッチで縫い付けているのが確認できると思います。
これが裾リブバインダーです。

単純に強度を求めて生まれた仕様だと思いますが、一目で戦前と分かる見た目の違いもあり個人的には好きなディテールの一つです。

私は『裾リブバインダー』と呼んでいます。
国内の一部コレクターには通じますが、まだまだ認識されていないディテールです。

海外では呼び方は全く定着しておらず、海外ディーラーもディテールを認識していても『WAIST RIB BAINDER』なんて言っても通じません、、、


それもそのはず、本当に出てこないディテールなんです。

コレクターは、
裾リブバインダー=1930年代
という認識の方が多いです。


私も同じ認識です。

1930年代初頭から1940年前後までのディテールだと思っています。

裾リブバインダーは
『このディテールだからこのメーカー』
と言い切るのは難しく、いくつかのメーカーが取り入れていました。


有名所だとSPALDINやCHAMPION。

Spalding 1933


Spalding  1934

カタログのイラストでも裾リブのバインダー仕様が確認できます。

ただ、見つかる個体の殆どはタグ無しや、タグが残っていてもあまり耳にしないマイナーメーカーの場合が多いです。





今まで裾リブバインダーのスウェットを10着前後所有してきましたが、ツートンこそ少ないですが良いスウェットばかりでした。


あまりスポットを浴びていないディテールですので、是非注目して見てみてください。

それではこの辺で。
最後までご覧いただきありがとうございました。










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