見出し画像

ジャパンあるてぃすと展2023を終えて。

5月27日から昨日の6月2日まで
大阪府八尾市恩智の茶吉庵ギャラリーにて開催された
【ジャパンあるてぃすと展2023】に参加していました。

総勢76名の作家の作品が並び、一般来場者投票や協賛賞が決まる公募展です。

茶吉庵米蔵ギャラリー1階の様子
茶吉庵米蔵ギャラリー2階の様子

過去3回出展していますが、今回は過去最大の出展者数と
出品数になるそうで、集まる作品群も例年以上にクオリティが高く
良い意味でとんでもない作品が多かった印象です。

僕は前回紹介した新作『自業苦』を出しました。
お客様に触って、回して、開けていただけるようにしたので
扉を開けた時に「わぁ〜」という声が何回も聞こえてきて
とても好評でした。
かなり力を入れたので嬉しい限りです。

新作 自業苦


在廊する意味。

今回は可能な限り在廊させていただいて
より多くの皆様と交流しよう。そして自分の作品への想いを
より多くの方に届けよう。と決意していました。
チラリとでも見てくださったにお声がけをして、作品の説明をさせて頂きました。

皆様からも、
「見ているだけではキャッチできない深い意味を知れて
より楽しく見ることができる」
と嬉しいお声を頂いたりなんかもして。

在廊をしてより多くの方と交流させていただくことは
作品を知るきっかけにもなって、作品や自分の世界観を
好きになって頂ける事にもつながって、
さらには自身のファンになって頂ける事にも繋がります。

私はまだまだ駆け出し画家なので、知名度も低く
全然知られておらず世に出ていません。
なのでたくさんの方に自身の作品と存在を知っていただく必要があるのです。


今回の結果。

そんな頑張りもあってか
今回嬉しいことに…


来場者人気投票数第一位!


堀川賞受賞!

という結果に。
まさかの一位。そしてまさかの協賛賞でW受賞。
しかもこの堀川賞とは
日現会という美術団体の常任理事 堀川雅仁様の賞で
2025年にリニューアルオープンされる天王寺美術館で開催予定の
日現展に参加できる招待の副賞があり
かなり名誉な賞なのです。

日現会 常任理事 堀川雅仁様

それもこれも全てはいつも応援して
あたたかいお言葉をかけてくださる皆皆様のおかげです。
応援してくださる存在がなければ、僕はこうして色んな作品を産み出せないし
作る気力にはなれない。
見てくださる方のおかげで僕が在るのです。

重ね重ね、本当に感謝申し上げます。


これから。

僕は過去3回この展示に参加させていただいておりますが
実は今回以降は、この展示に参加するのを控えようと考えています。

と、いうのも有り難いことに今回も含め
4回の展示で何かしらの賞を毎回いただいております。

2020年 徳治昭賞
2021年 来場者投票数第6位
2022年 来場者投票数第5位&アートオフィスK賞
2023年 来場者投票数第1位&堀川賞

という風にいわば常連になっているのです。
とても嬉しいことなのですが、この現状に少し違和感を感じています。

僕は根っから自分が目立ちたいし、自分だけが良い思いをしたいし
そんな最低な人間なのですが
毎回僕が何かしらの賞を頂く常連作家になってしまってはならないと
思うのです。
もちろん来年も必ず賞をもらえるとは限らないし、そうも思ってはいませんが
ただ、僕がずっと参加し続けるのはどうななのかなと考えています。

僕は賞レースは苦手で、賞のために
ちょっと不純な気持ちで作品を作るのも嫌いだし
賞のために躍起になってる作家さんを見るのも嫌いです。

でも、やはり賞を頂けることは自分に挑戦するキッカケでもあり
大きな自信とチャンスを与えてくれるものでも在るから
作家さんが大きく成長する事にも繋がる素晴らしい事なんです。

だからこそ僕は、より多くの作家さんに賞を取ってもらって
僕が噛み締めた喜びと景色と自信を味わってほしいのです。
それはきっとまたまだ見ぬ自分の可能性に出会うきっかけにもなります。

でも僕がずっと居座っているとその可能性を潰してしまう事になります。
もちろんまだまだ活躍したいし、色んな賞は欲しいし
もっともっと自分が目立ちたい。
けどこの居座り状況が続きすぎると、それは美術界の崩壊につながる気がして
ならないのです。
それが僕は怖いんです。

若い作家や歴が浅い作家は希望を持ってどんどん出てきます。
そんな作家さんに少しでも活躍できる場を作ることも
先輩作家がすべきことだと考えます。
歴の長い作家がいつまでもいつまでも常連化して
ずっと上の方に居続けては可能性のある若い作家の活躍の場を
奪ってしまいます。
どこかのタイミングで退くことも必要なのかな、と。
まだまだ僕はそんな力はないし、実力もないんだけど
それでもこの“あるてぃすと展”ではとても良い思いと景色を
見させて頂きました。

だから今回以降は、お手伝いなどはさせて頂きますが
出展は退いて、見守り隊として若手作家さんの育成が出来たらなと
考えた次第です。

僕は新たなステージで活躍できる場を見つけ
精進してまたこのジャパンあるてぃすと展に戻って来れたらなって
思っています。

より多くの作家と横の繋がりを持って
手を取り合って共に上がっていく。
これこそが美術界の発展につながると思うのです。

僕個人としての表現の追求や活躍はもちろんのこと
作家さんが活躍できる場づくりや環境づくりも
少しづつ考えていきたいです。

まだまだまだまだ未熟な僕ではありますが
今後とも皆様の応援、お力添え、ご指南
どうぞよろしくお願い申し上げます。


今回は本当に嬉しい結果となり
また自分の選択に決断できることにもなって
良い流れになりました!!!!

ありがとうございます。


嵐の中の授賞式。参加者は少なめ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?