子供にとってゲームは良いものか?悪いものか?
突然ですが、皆さんに質問です。
「子供にとってゲームは良いものでしょうか?悪いものでしょうか?」
いろいろな意見が生まれそうな質問ですね。
2008年8月4日のニューヨークタイムズ紙によると「テレビを見るということは想像以上に子供に悪影響を及ぼす」とあり、2008年の11月3日のCNNニュースでは「暴力的なゲームをする子供は問題行動が顕在化する」とも示されています。
この記事だけを読むゲームやテレビや子供にとっては悪いものととらえますね。
しかし、最近の研究の多くは、テレビやゲーム「そのもの」が子供たちにもたらす負の因果効果は私たちが考えているほどには大きくないと結論付けています。
矛盾する研究結果が出ていますよね。いったいどちらが正しいのでしょうか?
結論から言いますと、「程よい時間のゲームなら問題はない」とのことです。
ハーバード大学の研究結果によると、17歳以上の子供が対象になるようなロールプレイングなどの複雑なゲームは、子供のストレス発散につながり、創造性や忍耐力を培うのにむしろよいえいきょうをがあるとさえ述べています。ゲームの中の暴力的な行為があったとしても、それを学校や日常生活でやってやろうと考えているほど、子供は愚かではないのです。
しかし、一定の基準があり、テレビやゲームをやり過ぎは子供の学習時間には負の影響をもたらさす因果関係があると言われています。
その基準の目安がだいたい2時間と言われています、一日2時間を超えてしまうと、子供の発達や学習時間に大きな負の影響をもたらすという結果がでております。
勉強をしないからと言って、ゲームやテレビの時間を制限したところで子供たちは別のものでその欲を満たそうとします。なので、制限をかけるという方法はあまり有効な手とは言えないのです。
ここで私が言いたいことは、限度を決めてくださいということです。
一日のゲームやれテレビに費やす時間が2時間を超えないように工夫することを念頭においてください。
例えば、宿題を終えたらゲームをしても良い、アプリや携帯の設定で2時間を超えるとゲームをできなくなる設定にするなどです。
無理矢理に制限をかけたり、取り上げたりしてしまうと、かえって子供たちにストレスを与えてしまうことになりかねません。そうなってしまうと元も子もありません。
子供たちは自分で自分を管理する能力が低いため、我々大人が上手く管理しなければ、かえって健康を害する結果になってしまいます。
ですから、親と子供でよく話し合い、ゲームやテレビとうまく付き合っていく必要があるのです。
皆さんのご家庭ではどのような工夫をされているでしょうか?
お子さんとよく話し合い、ルールを守って、生活をすることを心がけましょう。
今回の記事は以上になります。ありがとうございました。
(引用:学力の経済学 教育経済学者 中室牧子著)
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