3つの文章テクニックで人を操る①
人に何かを頼みたいときや人に何か動いてほしいときなどはありませんか?
おそらく、多くの人が経験しているのではないでしょうか?
今回の記事を読むことによって、簡単なテクニックで相手に対して行動を促す文章の作り方を紹介します。
今回はそのテクニックの一つ目を紹介します。
まず原則ですが、書き方のポイントとなるのは、「自分が何を伝えたいのか」ではなく、「この文章を読んだとき、相手にどんな行動をしてほしいか」で考えることです。
ここから、どんなふうに文章を工夫すれば「それをしてもいいな」「ぜひたやらせてほしい」と思うのか、を考えましょう。
まずは、「伝わる文章」よりも「したくなる文章」を書きましょう。
例えば、こんな具体例をあげましょう。
「あなたが思う世界一賢い人物は?」という文章があります。
この文章を読み手が見たとき、この短い文章を目にした途端に、自分が思う「世界一賢い人物」をつい想像してしまうわけです。
この文章は短いうえにとても想像しやすい文章ですよね。読み手に苦痛を耐えないシンプルな言葉が並んでいます。たった一行の言葉しか書かれていません。なぜ、この短い文章が人の心を動かすのか?
原理と理由を説明します。
人間は、受け取った情報が足りないときは創造や予測で判断する習性があります。この創造や予測は、その人の経験や知識、体験などが基になっています。記憶に残りやすいものというのは、強い感情を伴う記憶、自分にとって好ましいことや望んでいることが具体的に上げられます。
要するに、文章を書く際は、あえて情報を少なくすることで読み手の想像力を利用することができるというわけです。
読み手が都合のいいように想像できる、ある程度の「隙」、「余白」を残している文章が、相手を操る文章なのです。
このような文章を作るコツはゴールを1つに決めることです。伝えることを削って1つに絞り込むことで、相手が行動しやすくなるように誘導するのです。
どんな人が読んで、どんな行動をしてほしいのか?これがわからないことには進みません。相手が小学生なら小学生でもわかる言葉で、相手が主婦なら主婦にちなんだ言葉のチョイス。
相手がイメージしやすい簡潔な言葉を使い、短い文章で伝えれば、直感的に理解してもらえるのです。
あえて情報不足の言葉を使うことにより、相手の想像を掻き立てるように仕向けることがとても重要なのです。
相手の心が動くための文章を短く、簡潔に、人物像を意識しながら書きましょう。
次の記事は2つ目です。
宜しくお願いします。
(引用 : 人を操る禁断の文章術 メンタリストDaiGo著)