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小説

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僕が書いた小説をまとめたマガジンです。
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#小説

捲る言葉

捲る言葉

アルバイト先の休憩室で、橋本さんがとんでもない事を言い出しました。

「わたし、健康の為なら死ねるわ」

とんでもない理論です。健康の為に死んでしまったら元も子もありません。

命は大切にすべきです。その事を嗜めようとした私が、その言葉の裏側に気づけたのは、高梨さんのおかげでした。私は慌てて広角を上げます。

お気付きでしょうか?

橋本さんは健康の為には死にません。言葉の不条理で、この場に笑顔を

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はざまなわたし

はざまなわたし

レギンスを履いた女性が、駅へと向かっていた。

手持ちの荷物と服装から、トレーニング帰りである事が想像できる。ヒップラインを際立たせるそれは、いつの間にか街履きとしての市民権を得ていた。

山本綾乃は待ち合わせがてら、人間観察を楽しんだ。すれ違う男性の行動が面白いくらいに揃っていく。揃いも揃ってみんな、素知らぬ顔をしながら、視線でヒップラインを舐め回すのだ。

みーんな同じ。「その視線、バレてます

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