「いただきます」
祖母から何年かぶりに怒られた
まさか21歳になって祖母から怒られるなんて思ってもいなかった
いつも温厚な祖母がなぜ怒ったのかというと、食事を食べる前に「いただきます」を言わなかったからである
祖母とは小学生低学年まで一緒に住んでいた、その頃から「いただきます」「ごちそうさまでした」に関してかなり注意を受けていた
「はぁ、やらかした」と心の中で独り言をつぶやき、「いただきます」と口に出した
この時口に出した「いただきます」は世界一心のこもっていない言葉だったと振り返って思う
食事を食べ終わり片づけをしている際に、祖母から「あんたは食事のありがたみをわかってないよ」「もっと感謝しないと」と言われた
「いきなりなんだよ」とイラつきを態度に出していた自分に祖母は、小さい時に母の農業を手伝っていた話や子牛を川で洗っていた話、など様々な畜産業や農業の話をした
自分は、「いただきます」いう言葉を料理を作ってくれた人に言っていた
それは間違いではないが、農業に携わっている人達にも感謝の気持ちを持ち「いただきます」をいうことが大事だと感じた
写真:寺峰農場にて撮影