
実践パワーファシリテーション。初心者がワークショップで活用するために【ビジネス書感想まとめ・要約】
この記事は4分で読めます。📚 2025/1更新
※プロモーションを含みます※
今回の記事は再びファシリテーションのnoteです。
新入時からこれまでで170冊読んできた中から、メモをぱらぱら見返しながら書籍の紹介記事を書いてまいります。最近も読書が増えています。
本日は最近読んだ「会議の生産性を高める 実践 パワーファシリテーション」のレビューです。
個人的評価:☆☆☆☆☆
“5つの議論モジュール”を使い、会議をデザイン
“4本のアンテナ”で問いを立て、議論をリード
現場の中で磨きぬかれた、ムダのない至極のスキルを集約
ホンネ重視の、ファシリテーター以外も使える実践的手法を伝授
※2021/9現在amazonのKindleunlimitedで無料で閲覧することができます。

関連記事です。
1.本書での基本的な考えかた
ファシリテーターは特定領域の専門性ではなく、様々な仕事に携わる機会が生まれる。筆者は4つのメリットがあると述べています。
(1)日常的に問いを建てられるようになる。
(2)何かを考える視野が拡がる。
(3)リーダーとしての期待を持たれる。
(4)様々な仕事に巡り合うことが増える。
ファシリテーションとは、
参加者に切り口を展開して意見やアイディアを引き出す。その後、次に進めるための要素の整理、基準を提示して合意形成を図る。
題名にあるパワーファシリテーターは、会議をコントロールし、積極的な問いによってメンバーから知恵を引き出し、リードできる存在である。
この本では5つの必要スキル(ファシリテーション技法)を紹介する。

※この書籍では私にとって大事な①、②を中心に説明します。
補足:この本はファシリテーターにすぐにチャレンジすべしではなく、段階的にファシリテーターになることを推奨しています。

2.議論の構成をデザインする
議論は5つのタイプ(モジュール)で分類できる。

①「Share共有」議論に必要な重要な情報を共有するフェーズ
例)ブランド戦略を議論するための目的を共有する。
問題解決するために現場の実態を共有する。
”品質”の定義を共有する。
※ポイント:事実と意見を混同させないこと。
②「Set定義」言葉の定義を明らかにするフェーズ
例)顧客の成功を支援する。⇒成功とは何か?
理念を浸透させる。⇒どこまで行けば浸透できたとする?
③「Spread発散」テーマに関する意見やアイディアを多く出すフェーズ
④「Solve解明」何らかの事態が発生している要因を分析するフェーズ
⑤「Select選択」複数の選択肢から最も適当なものを選ぶフェーズ
※ポイント:選択するための基準を決めること。
各モジュールの中で、以下の結果について想像することが重要となる。
「具体的に何をする/何を出すのか?」
「出てきた要素をどう繋げるのか?」
「どの程度時間がかかりそうか?」
3.アンテナを立て、問いを立てられる
ファシリテーターは「問い」を常に立てるようにする意識を持つことが最も重要である。問いが自然に出てくるようになるアンテナが4つ存在する。

①ズレてない?
議論のずれがあるときは必ず正さないといけない。
並列の方向のずれ、総論/各論の縦方向のずれ、順序・ルールずれ。
②意味わかる?
意味不明な意見は放置してはいけない。
⇒聞いても良く分からない場合は、発言者に非があると思ってよい。
③どう拡げる?
相手の発言を促す切り口は他にないか?
⇒並列にある切り口を見つけて議論を展開する。

④どこを深堀る?
相手の発言についてどの部分をよりクリアにするか?
⇒アイディアが出た段階で各意見の要素のレベル感を揃える。
4.まとめ
ファシリテーターは特定領域の専門性ではなく、様々な仕事に携わる機会が生まれる。筆者は4つのメリットがあると述べています。
(1)日常的に問いを建てられるようになる。
(2)何かを考える視野が拡がる。
(3)リーダーとしての期待を持たれる。
(4)様々な仕事に巡り合うことが増える。
ファシリテーションとは、
参加者に切り口を展開して意見やアイディアを引き出す。その後、次に進めるための要素の整理、基準を提示して合意形成を図る。
題名にあるパワーファシリテーターは、会議をコントロールし、積極的な問いによってメンバーから知恵を引き出し、リードできる存在である。
この本では5つの必要スキル(ファシリテーション技法)を紹介する。

※この書籍では私にとって大事な①、②を中心に説明しました。
内容は以上です。まずファシリテーションの前提として大事かと思って①議論の構成のデザイン②アンテナをたて問いを立てられるようにまとめました。
いくら個人が素晴らしい能力をもっていても相互作用がうまくいかないと組織としては十分に機能しないということは私は常日頃思っているので、「プロセス」を管理する能力は引き続き実践&習得を進めてまいります。
ご興味がありましたらぜひご覧ください。
※2021/9現在amazonのKindleunlimitedで無料で閲覧することができます。

関連記事です。
以上です。