【今を生きる人のためのまちづくり】
おはようございます!!
昨日は「ナイトミュージアム」というウェブ講演会へ。
キューピー株式会社さんが主催?している夜の勉強会のようなもので、一般の方も参加できるということで参加してきました。
次回は2月22日ということでまた出てみようかなと。ご紹介いただいた五十嵐奈穂子さん、ありがとうございました。
さて、今回の講師は「1階づくりはまちづくり」というコンセプトでお話しいただきました。
株式会社グランドレベルの代表、田中元子さん。
題名を聞いた時から、アメリカのオークランドのことが出てくるのかなーと。そしてそういった街づくりをしていくと人が集まるよ!というお話なのかなと、思っていましたが。
確かに、オークランドのお話は出ました。最初に。
ただ、1階部分を整備して街の景観を作っていこう!という話ではなくて。一つのドーナツの話。
オークランドには、オークランド公認ドーナツなるものがあるそうです。写真の右下のドーナツがそうなんですが。
オークランドはそもそも、そのドーナツの小麦を作っているわけでも、昔ながらの歴史を持っているわけでもないと。
ただ、単純に流行っているドーナツを面白いと思って、オークランド公認ドーナツにしてしまったと。
その根底にある気持ちはなにかというと、過去の歴史や文化、過去の偉人とか、城とか、そういうものばかりに焦点を当てて、まちづくりをしてしまうと、今の人が「おきざり」になっていないかい??
という視点。
もちろん、上に書いたようなことはすごく大事で、ストーリーは必ず人を呼ぶと思いますが、それを今、その町に住んでいる人がどう思っているのか、を置き去りにしてはならないと。
非常に胸にガツンとくる言葉だなと。
どうしてもまちづくりの観点て、そういうものにものすごく詳しい人が先導して、一般の人は「へー」って見てるような気もします。私の責任でもあるのですが。
まず、みんなが求めている、そこまでいかなくてもみんながワクワクするものは何なのか、ということにもちゃんと焦点を当てないとなと。世代間でいろいろ違うかもしれませんが。
それともう一点だけ、書いておきます。
人が外に出て好きなことをやれる街になっているか。
どんなに人口がいても、街に人が滞留できていなければ、その町の魅力は半減してしまう。
建物の中に、人が詰め込まれている状況では街の中に住民の居場所がない。家だけ。
現に東京の一等地でもマンションが立ち並んだ地域では人が街から消えたそうです。
みんな、家の中にいて、仕事に行って、買い物に行って、街には移動のために通るだけ。
これを解決する手法がいろいろあるのですが、その中で一番手軽で、最も効果があると考えられているのが、「ベンチ」
写真のように、ベンチを置くと人が座ります。そして歩くだけだった人たちが座るといろんなことをしだす。
そしてその一人ひとりが街の一部になって、魅力をもたらしてくれる。
ニューヨークでは2019年までにベンチを2000個増やす計画を立てて、いまだに増え続けているようです。
ベンチ作戦は面白いなと。
「1階づくり」は人の目線にあったまちづくりをしよう、というものです。1階は建物の10%を占めるものだが、人間の経験の90%はそこで起こる。と言われているのだそう。
確かに街を歩いている時間はすべて1階ですからね。
建物の1階をどう作るか、というよりも1階程度の目線の範囲をどの様にデザインするか、というイメージでしょうか。
そしてその日常は「今を生きる人目線」でやっていかなければならない。誰からも教えてもらえない、どこかのコピーもできない。
一律にパンジーを植えることがまちづくりではなくて、一人ひとりが楽しいと思えることを自由に表現し続けられる街。
新潟らしいまち、しかも今を生きる人たちがどんな街にしたいかをしっかりと自分たちで考えてこそ、わがまち新潟になっていくのかなと。
田中先生のお話の趣旨とは若干違う解釈があるかもしれませんし、かなりはしょって書いていますが、非常に勉強になったかなと。
ちょっと私にとっては夜遅くの勉強会は大変な部分もあるのですが、全国の方とブレイクルームで語り合いながら意見交換できるのも楽しいですし、ぜひ次回も出たいなと思います。
ご興味ある方は、一緒に出ませんか?次回も田中元子先生が講師だそうです。
まちづくりはひとづくり。
今の新潟の人がわくわくできるまちを。
本日はここまで。
それでは本日もよろしくお願い致します!!
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