<読書>「森の生活」へのアプローチ
最近こちらの本がよく売れているそうです。
もしかしたら、キャンピングブームによって、森での生活指南本
ミニマリズムの指南本と思って買われているのではないでしょうか?
帯を見るとまさにそうですね。
この本は読んだことがないので、よくわかりませんが
平易に翻訳したとしても原書に忠実に訳されていたら
期待外れになるかもしれません。
私も最初に手に取ったのは、グリーンライフに憧れていた頃でした。
こちらの本を選んだのも、カバーのグリーンカラーに惹かれたという単純なものでした。
湖畔の小屋で暮らす著書のロハスな暮らし(当時そういう言葉はありませんでしたが)
のレクシャー本かと思ったのですが
思想的で、日々の暮らしを淡々と書かれているのに退屈して途中まで読んで放り出していました。
彼の反骨精神に共感するところも少なく。
ところが、稲本正氏の「ソローと漱石の森」を読んで
その魅力がわかり、再度手にすることができました。
余談ですが、漱石も松山人をディスり倒した「坊ちゃん」で
嫌いだったのですが、この本のおかげで漱石を見なおすことができました。
そうしてめでたく「森の生活」に再挑戦できたのですが
数年前、池袋の梟書茶房で、漫画になっているものを見つけました。
縦か横にまっすぐ文字が並んでいるものは読みやすいのですが
漫画は、文字と絵と両方からの情報を理解し、時々斜め方向に絵を追うという作業が
難しくて敬遠していたのですが、パラパラとみてみると
「森の生活」のエッセンスが抜粋されて漫画で紹介されていて、かつ
本文ではどのように書かれているかということも、後半でまとめて紹介されています。
森の生活を買ったものの挫折して、ちょっと気になっている方には
是非、お勧めしたいです。