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<HERB>立ち上がる枝
毎年5月下旬から6月初旬の短い期間に
一斉に真っ白な花をつけるティートリー
ホワホワの花は雨水を含むと、その重さから
枝は真下に向かって垂れ下がります。
![](https://assets.st-note.com/img/1685510036807-gOC79beyGc.jpg)
そして、雨が続くと、多くの枝が耐えきれずに折れ
一部の枝が、晴れ間を待って立ち上がってきます。
毎年、その姿を見るたびに思うのです。
私たち人間も同じ自然の一部
同じ環境に居ても、折れてしまう枝と
耐え抜いて立ち上がってくる枝
親ガチャなんて関係ない
1本の木から伸びた枝なのですから
雨に打たれて、重さを増す花に引きずられて
折れていく枝は、梅雨を恨みながら折れていくかもしれません。
時期や環境を恨むかもしれません。
でも、立ち上がってくる枝も、同じ木から育った枝なのです。
太い枝が強いわけでも、どの場所に生えた枝が生き残るのかも
わかりません。
人も植物と同じように、死んでしまうその日まで
希望を持って生き延びる努力をしたいと思わせてくれます。
富良野のラベンダーも冬は雪の下に閉ざされます。
![](https://assets.st-note.com/img/1685510074440-ksY1SZJ7R8.jpg)
雪が溶けて、立ち上がってくる株だけが成長します。
![](https://assets.st-note.com/img/1685510095545-mCgKrR2d0Z.jpg)
立ち上がるために人ができることは何も無いそうです。
株自身が自らの力で立ち上がるのを待つだけだと教えてもらいました。
![](https://assets.st-note.com/img/1685510114720-GxmOs9iUe8.jpg)
身近に自然があると、良い手本を見せてくれます。
折れたからといって「負け」ではありません。
折れた枝は、他の植物の栄養になり、折れた場所からは
勢いのいい芽が伸びていきます。
折れて生まれ変わる、ということもまた素敵なことです。
固執しないで、次に行く
握った手を開いて、新しいことを掴むという選択
これもまた生きるということだと思います。