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有料記事の取り扱いについて

ここ数日、堀本見さんの有料記事が
お金を払ってない人へ転送されて、騒ぎが広がったようです。

ネット界隈の情報に疎いので詳しいことはわからないのですが
この話題を知ったときに私はまず、

有料記事が購入していない人へ転送されたこと

に問題を感じました。
とはいえ、これは防ぎようのないことで、購入者の良識に
頼るしかないので、有料ということで内容が守られるとは思いません。

多くの人は

自分が身銭をきったものを
ただで人にはシェアしないだろう

という前提だと思います。

今回、自分は購読してないけど
転送してもらった、という声を聞いて
送りつけて来るものは拒めませんが
受け取って、それについて発信するという姿勢は
勝手にシェアする人と変わらないと思います。

私も「香ist®倶楽部」という会員制の香りのサブスクレッスンをしています。

参加者の中には親子や姉妹なのに身内に勧めてくださって
それぞれ会員として参加してくださっている方もけっこういらっしゃいます。

申し込みいただいたときに、ご家族でしたら
教材や情報をシェアしてもらっていいですよ、とお伝えするのですが
いえいえ、家族とはいえ別個人ですから、とお申し込みくださいます。

そういう「レベル」の人がいらっしゃる一方
「え?」と思うような行動をされている人もいます。
たまたま会話の中で発覚しただけなので、他にもいらっしゃるとは思うのですが
ある方は、私がお送りした情報をコピーして
無印良品で購入した精油につけて、友達に配っているそうなのです。
販売しているわけではないので、善意ということなのでしょうが
学んだことをご自身で新たにまとめて使われるのなら何の問題もありません。
そのために学ぶのですから。

そのあたりの、学びとアウトプットについて書いたことがあります。

また、あるイベントで、私が会員に送っているデータを印刷して
配りたいと言われて、驚いたこともあります。

2件とも、問題あるとは思っていないかったのでしょう。

そのくらい、感覚というか、あえて言いますが「人間のレベル」が
違うということを覚悟して不特定多数の人に向かわなければならないと
思います。

一定数、約束は守ってもらえない、そもそも約束の文面なんて
読まない人もいます。

さて
今回の「悪口」についての騒動ですが
私はゆる言語学ラジオのファンで、長年聴いているので
今回の騒動で初めて今ある事象だけを見た人とは全然印象が違うと思います。
出版された頃に「教養悪口本」も購入して読みました。

多くの人が思っていても、「言うと失礼かな?」と思うことを
ズバズバ言っているので小気味いいですし
ただの悪口ではなく、関連することに準えて書かれているので
知らなかったことばかりで、大変勉強になりました。

例えば  「オイフォーリオンが飛んだ!」
の項目は

「インフルエンサーになろうとして大学をやめる人」を揶揄しています。
これ、堀本さんでなくても、正直「馬鹿だなあ」と思いますよね。

彼らの黄金パターンを

1 3つくらいのオンラインサロンを掛け持ちして極論を言うインフルエンサーに憧れる
2 憧れのインフルエンサーの言葉「大学って無意味だよね」に感化される。
3 両親の反対を押し切って大学をやめることにした、という薄いブログを書き始める。
4 バカにされてインターネットのおもちゃになる
5 アンチは無視、炎上するのは主役の証拠、と言う
6 大言壮語のビジネスプランを広げ、鳴かず飛ばずで終わる
7 消失する フリーターになる

冒頭の「オイフォーリオン」とは「ファウスト」に登場する
主人公の息子
突然「崖から飛び降りて、空を飛ぶぞ」といい
両親がとめるのを振り切って、より高みを目指したはずが
墜落死するという、この部分を堀本氏は

「ワケわかんないことを言い出した子どもがムチャクチャやって
大変なことになる」
= 
「インフルエンサーになりたくて大学をやめる人っぽいな」

と思うという話です。

例えば「カツレツみたいに頬ひげを生やしている」
の項目は

「罪と罰」をあらすじを知っているから読んだことにしている人について揶揄しています。
なので、そういう人には

枝葉末節について語るのが正しい

そうです。
「マイナーなキャラクターのどうでもいいシーンについて」
語ろう、その例として罪と罰なら「レベジャートニコフ」
彼は、ストーリーで重要な役回りではないので読んだ人でも忘れそうな
キャラクターですが、登場したときの描写が

このレベジャートニコフという男は、やせこけた、小さな
臆病室な男で、髪は気味悪いほど白っぽく、カツレツみたいに
頬ひげを生やして、それをひどく自慢にしていた

だそうです。
私は人生に影響した本として挙げれるくらい印象深い本で
もちろん読了していますが、思い出せませんでした。
なので、堀元氏が本当に記憶にあったのか
この本を書くために再読して見つけたのかは謎ですが
私も、罪と罰を読んだ、という人をちょっとからかってみたくなる
衝動に駆られることがあります^^;

こういう「教養悪口」が
第1章 職場編 10項目
第2章 友人・知人編 6項目
第3章 飲み会編 7項目
第4章 娯楽編  3項目
第5章 恋愛編  6項目
第6章 ネット編 6項目

合計38のエピソードを楽しめます。
一つも駄作がないなあと思います。 

香ist®倶楽部を始めた頃の記事です。


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