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時間の筋トレ 書く事
20年以上、ほぼ毎日、日記的ブログを書いて来ました。
きっかけは「ゆめ」さんのHP
昔読んでいた「ゆめごこち」というブログ。
ブログ主の「ゆめ」さんは、何気ない日常を慈しむように、たくさんの言葉を届けてくれました。
教訓でも、提案でもなく、ただただ愛する日常の記録。もちろん私に向けて書かれたものでもないけれど、「日常」の温かさを十分に受け取り、楽しませていただいていました。
ある日「ゆめ」さんが、暫くお休みをすると書かれていて、更新が途切れました。
長いお休みの間、何度も訪問し、再開を心待ちにしていました。
そんなある日「ゆめの夫です」という投稿があり、ゆめさんが病気と闘っていることを知りました。もう少し時間がかかると思いますが、必ず帰ってくると締め括られていました。
ゆめさんが帰ってくる事はありませんでしたが、最後のご主人の投稿で、息子さんが1人いらっしゃる事や、このHPのお陰で、ご家族はいつでもゆめさんに会えると書かれていました。
当時は、HPといえば企業やお店が主で、個人が趣味のHPを作っているのは滅多に見かけない頃でした。
その後も時々ゆめさんに会いにHPを訪れて、ご主人が作られた、ゆめさんの思い出を語り合う掲示板で、どれほど多くの方がゆめさんの投稿を楽しみにして励まされていたか知りました。
個人HP制作
その頃から、まだ小さい子供たちに話したいけれど、わからないだろうなと思うことをネットに書いて行こうと思うようになり、幼児二人を抱えてのフルタイム勤務と並行してHP作りを勉強しました。
ハンドルネームだし、個人情報を書くわけでもないので、伝えたい事を気楽に書いているうちに、書くために費やす時間が、文字数に反比例して短くなっていきました。
GESUTBOOK(BBS)で繋がった方々の中には今も交流させて頂いている方もいらっしゃいます。
BBSからブログへ
ブログからSNSへ
ステージは変わって行きましたが、書く筋トレを続けたお陰で、noteの殆どの投稿は話すように書いて、校正もせず15分程度でアップしています。
照れ臭くて家族に内緒で書いていた発信も、出版を機に伝えました。
今は見てくれませんが、いつか私と話せなくなる日が来て、淋しくなったら私が残した言葉たちに会いに来て思い出して欲しいと思っています。
書く理由 2
書く理由にはもう一つあります。
自分の事さえ良くわからないのに、あの人はああだこうだと憶測で断定して他人に伝える人がいます。憶測ならまだしも、悪意を持って事実無根の噂を吹聴する輩にも苦しい思いをさせられました。
反論は避けてきました。悪意に打ち勝つためには、もっと悪意を持たなければ勝てないからです。そして悪意のある人は自分を守る為に更に捏造を吹聴するでしょう。
私は自分を守るためにも、自分がどんな人間なのか、正直な気持ちや日常を書いてきました。悪意のある人の発言を信じる人も、私にとっては付き合うべき人でないと思って気にしないようにしています。
歳を重ねてやっと気づいたのですが、私の態度云々より、人を悪く言う人は悪い人、その言葉を鵜呑みにする人とも付き合わなくていい、いずれ自然に還るのだから、良い思いを循環出来る人たちと良い時間を過ごして行きたいと思います。