<読書記録>本との出会い 天狼院書店にて
上京の折には時間の許す限り立ち寄る梟書茶房
その下の階にビジネス書に特化した書店がありました。
知人からご紹介いただいたお店だなあと思って覗いていたら、店員さんに声をかけられました。
「驚かせてすみません。うちは、日本一書店員が声をかける書店なんです」と
普通は驚くと思うのですが、本の話が大好きなので早速受けて立ちました。
書店員さんって、「探しものを見つけてくれるだけの人」というイメージでしたが、楽しくお話できました。
せっかくなので記念に何か買おうと思って、どうせならビブリオ講座で話題にできるような本がいいなあと見回していたら、書店員さんがこの本なんかどうですか?と選んでくださった方へ目を向けると、その隣の本「私という植物を育てることに決めた」に心惹かれ、中身も見ずにタイトル買いしました。
植物を仕事にしていつも思うことは、人間も植物と同じ生物、育て方や生き方は共通している、ということ。
まさにそのことを書いているタイトルだったのです。
池袋から品川までの車中で280ページの 1/3近くが読めてしまうというと、いかにもスカスカで軽い本かと思われそうですね。
確かに文字数は少なく、センテンスも短く、それでも大切なことを確かに言い当てている内容でした。
文学書しか読まない人からはバカにされそうな本ですが、私が敬愛する読書家の方は「本はジャンルで分類しない」という方が多いので、きっとこの本も立派な「書籍」と認めてくださる読書家も多いことと思います。
実は、この数日前に三砂慶明さんが編集された「本屋という仕事」を読んだばかりでしたので、もっとお話ししたかったのですが、その方はこの本を読まれてない、ということでしたので、次回お訪ねしたときに、読まれていたらいいなあと思いながら、お店を後にしました。