<読書記録>全人類に読んで欲しい 聴いて欲しい本
以前、書店を歩いていて見つけた本をご紹介しました。
「生き物の死にざま」という本です。
その時も、ご紹介したのですが
今回、縁あって、オーディオブックの世界に参加させていただき
聞き放題プログラムの2週間無料お試しに登録しました。
https://audiobook.jp/user/membership/options/unlimited
そうしたら、あの本が、声優さんの朗読で読み放題タイトルにあったので
早速ダウンロードして聴いてみました。
書籍の時から、理系の方が書かれた本であるにもかかわらず
情景描写のあまりの美しさに驚いたのですが
声優さんの朗読を聞くと、その美しさがさらに心に響いてきました。
チャップリンの映画やヘミングウェイ、堀口大學など様々な文学作品や万葉集の引用など、
科学だけではない広く豊かな知見を感じました。
音声版では、生き物たちの生命の凄さが、さらに臨場感を持って胸の中にぐいぐい届いてきました。
見つけ次第叩き潰す蚊も、その命がけの冒険を知ると
どうぞお吸いなさい、と腕を差し出しそうになります。
(差し出しませんが、潰したりはできなくなります)
一つ一つの命が奇跡で一生懸命で
読み終えたら、自分も徒や疎かに生きてはいけない、と思います。
活動をしていると、それを好ましく思わない方もいらっしゃって
嫌な思いをすることもあります。
でも、命がけで子孫を残そうとする生き物たちの生きざま死にざまを思い出せば
そんなちっぽけな事など、どうでもいい、自分は自分の人生を
頑張って、生きる、そう思えます。
私は。
目次をご覧下さい。
それぞれの生き物に命のドラマがあり
その尊さに胸を打たれます。
1 ▼ 空が見えない最期──セミ
2 ▼ 子に身を捧ぐ生涯──ハサミムシ
3 ▼ 母なる川で循環していく命──サケ
4 ▼ 子を想い命がけの侵入と脱出──アカイエカ
5 ▼ 三億年命をつないできたつわもの──カゲロウ
6 ▼ メスに食われながらも交尾をやめないオス──カマキリ
7 ▼ 交尾に明け暮れ、死す──アンテキヌス
8 ▼ メスに寄生し、放精後はメスに吸収されるオス──チョウチンアンコウ
9 ▼ 生涯一度きりの交接と子への愛──タコ
10 ▼ 無数の卵の死の上に在る生魚──マンボウ
11 ▼ 生きていることが生きがい──クラゲ
12 ▼ 海と陸の危険に満ちた一生──ウミガメ
13 ▼ 深海のメスのカニはなぜ冷たい海に向かったか──イエティクラブ
14 ▼ 太古より海底に降り注ぐプランクトンの遺骸──マリンスノー
15 ▼ 餌にたどりつくまでの長く危険な道のり──アリ
16 ▼ 卵を産めなくなった女王アリの最期──シロアリ
17 ▼ 戦うために生まれてきた永遠の幼虫──兵隊アブラムシ
18 ▼ 冬を前に現れ、冬とともに死す〝雪虫〟──ワタアブラムシ
19 ▼ 老化しない奇妙な生き物──ハダカデバネズミ 20
▼ 花の蜜集めは晩年に課された危険な任務──ミツバチ
21 ▼ なぜ危険を顧みず道路を横切るのか──ヒキガエル
22 ▼ 蓑を出ることなく生涯を閉じるメス──ミノムシ(オオミノガ)
23 ▼ クモの巣に餌がかかるのをただただ待つ──ジョロウグモ
24 ▼ 草食動物も肉食動物も最後は肉に──シマウマとライオン
25 ▼ 出荷までの四、五〇日間──ニワトリ
26 ▼ 実験室で閉じる生涯──ネズミ
27 ▼ ヒトを必要としたオオカミの子孫の今──イヌ
28 ▼ かつては神とされた獣たちの終焉──ニホンオオカミ
29 ▼ 死を悼む動物なのか──ゾウ
よろしければ、私の本も聞き放題でお聞きになれますので
よろしくお願いします。