通信制高校の転入学で注目すべきこと。
こんにちは!NPO法人高卒支援会でボランティアをしています、高校二年生の井上です。私は昨年1月から通信制S高に在籍していますが、実際には前月の12月頃から転学・入学手続きを進めていました。
実を言うとこの時期、かなり「ギリギリセーフ」でした。S高には転入学の最終受け入れ月が設けられていて、これを逃していたら私は確実に留年していたでしょう。運がよかったです。
今回は、入学時期をはじめとする、通信制高校への転入学で注目すべき点をご紹介します。
1.転入学時期
通信制高校へ転入学できる時期は高校によってさまざまですが、私立通信制高校の方が柔軟です。随時入学や月始めに転入学を受け付けている場合が多いですが、最終受け入れ月が決まっているところもあります。
転学したいと思った時期によっては、その学校がいつまで転入学を受け付けているのか、早めに知っておく必要があります。前述のとおり、入学受け入れ時期は学校によって違います。転学したい通信制高校の候補ごとに確認しておくことをおすすめします。
2.選抜方法
こちらも学校によって違いますが、入学を希望する際、入学願書等の書類提出以外にも、書類選考や面接、筆記試験が課される場合があります。
選抜方法に関しては、私はかなり気にしていた方でした。S高に加えてもう2校ほど通信制高校の候補があったのですが、一校は学費が高すぎてアウト、もう一校が筆記試験と面接がある、という理由で最終的にS高ネットコースを選びました(通学コースには面接、筆記試験があります。詳しく知りたい方はホームページをご覧になることをおすすめします)。
「筆記試験に合格できなかったら…しかも国語・数学・英語。英語はできるかもしれないけど国語や数学では遅れているところがあるし…それと、面接なんてやったことない。(最終入学時期が迫っているのに)こんな短期間で対策できる?どうしよう…」
と、当時の心の不調に加えて試験合格のプレッシャーがのしかかったので、これは無理かもと感じたのです。選抜方法に対する感じ方は人それぞれだと思いますが、前持ってチェックしておくことで余裕を持てるかもしれません。
3.前籍校から引き継げる単位数
前の学校と転入先の通信制高校で得られる単位数の合計が、74単位(以上)であれば、高校卒業の条件を満たすことになります。
では、私は前籍校の単位を引き継げたのかというと、結論から言って「ノー」です。一月に入学して、爆速で高校一年生分のレポートを終わらせ(レポートの締め切りが入学してから一か月後でした)、年度末にテストを受けて進級しました。つまり、S高に入学してすぐ、高校一年生で取得すべき単位(S高によって定められているもの)を0から取得したということになります。これがもし高校一年生の3月末までは前籍校に所属していて、それから転学していたら、1年次の単位は引き継ぎ可能でした。
全日制の高校は、取得した単位数が年度末に確定するため、年度途中に転学すると本来取得するはずの単位が得られないまま転学することになります。年度途中に入学して0から単位を取得するのは大変かというと、私は「なんとかなるな」とは思いましたが、それでもやはり一日5時間ほどレポートに拘束されていました。レポート学習も通信制高校によって違うと思います。大変だと思う度合いも人それぞれです。しかし、年度末までどうにか留年しないように前籍校にいなくてはならない…それもまたプレッシャーになると思います。単位数を考慮しつつも、自分、あるいはお子様の状態に気を向ける必要があると思います。
4.スクーリング
N高ではなくS高に転学する決め手となったのは、スクーリングです。N・S高では原則、一度は本校キャンパスのスクーリングに参加する必要があります。N高は沖縄、S高は茨城です。飛行機や新幹線等の交通費は別途用意する必要があります。私はなるべくお金をかけたくなかったので、S高に決めました。
スクーリングもまた学校によってかなり違います。詳しくはわからなくとも、スクーリング時、自分はどこに通うことになるのか把握しておいて損はないと思います。特にN高、S高転学希望の方は要注目ポイントになります。
その他にも、S高で通学コースやネットコースなどがあるように、どのようなコースがあるのか、大学進学サポートはあるか、普段の学習サポートは充実しているか、など自分が求める条件によってチェックするポイントは違ってきます。主なチェックポイントを紹介してきましたが、すべてに共通していることは、学校によって違うということです。自分が入学希望する学校のホームページを確認したり、相談会等が行われていれば足を運んでみたりすることをおすすめします。
また、当会では不登校に加え、引きこもり・中退・留年・転学・編入・学業不振・非行・発達障害などの様々なお悩みのご相談をいただいております。お子さまの状況に合わせてカウンセリングいたしますので、お気軽にご相談ください。
今回もお読みいただきありがとうございました!
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