高卒支援会PTAだより 2022年12月号
高卒支援会ご父兄の皆様
PTA会長の川上です。11/21の保護者会は、飯田橋現地で約10名の保護者の方々、リモートでも約5名の保護者の方々に参加いただき開催されました。以下、保護者会模様です。
◆Good&New
このPTAだよりでも時々ご紹介していますが、各家庭での子供たちの様子(アルバイト始めた。毎日通えるようになった。子供との会話ができるようになった。調子がわるくなった。昼夜逆転にもどった。など)をお聞きしていますが、私自身の経験も山あり谷ありです。その時には、その時々で大変な対応もあるかと思いますが、振り返ると、子供は確実に成長していると感じます。(今回の保護者の発表をお聞きして再認識しました)
◆支援会の活動記録
品川水族館、高尾さんナイトハイク、パーソナルカラー診断(自分にあった色をみつける)、女子交流会、一ツ橋大学院生による英会話教室開始、大江戸温泉など、新しい企画などへ子供たちは楽しく参加しているようです。
◆保護者発表会
今回2回目となる保護者の方の発表会です。今回は、荒木さんに発表いただきました。
<発表概要>
中学受験をして入学。中学1年9月から教室へ通えなくなり、学校の相談室へ通うようになった。
不登校などの事例が書かれた杉浦会長の本をきっかけに、12月に支援会に相談し、翌日からすぐに支援会の新宿教室に通うようになった。
支援会への登校が始まり1ヶ月経った頃本人の様子がおかしいことを根本先生から聞き、本人から「親から学校に行けと言われる。親から個別指導に誘導されそうになる。留学することが決まっている。」などの話があったことがわかる。当時の親の思いを子供に伝えはしたが、親としては元の中学に戻れるのではないかとの期待もあり、子供に相当のプレッシャーを与えて続けていたのだと今は思う。当時真っ青な顔で教室の片隅で問題集に取り組んでいる息子に、根本先生より「勉強禁止令」が出て、しばらくの間は企画、他の生徒さんとの交流を通じ、本人の元気が戻ることに注力した。
中学3年の12月に、親はまだ何かのきっかけで、一抹のチャンスで元の学校の高等部に進学することを望んでいたが、本人は鹿島学園への進学することを決め、大学受験、留学、eスポーツでの実績を残すことなどを条件に、子供の意見を尊重することとなった。
現在、高校1年となり、カナダ留学、eスポーツ、プログラミング、生徒会の仕事、スキー企画、訪問支援などに楽しく取り組んでいる。子供が成長していることを実感し、不登校になった当時は心配だったが、子供は成長するので現在の息子を見ているとそれ程心配する必要はなかったのかもしれないと考えられるようになった。
ノーベル賞をとったマララさんのお父さんの子育てに対する言葉「子供には教育を与えて、翼を切らなかった」を聞き、親としては子供をことを想ってやってきたつもりではあったが実は本当に子供のためではなかったのかもしれないと今は自責の念を感じている。今後本人がどんな翼を広げていきたいのかを見守り、本人が幸せを感じられる充実した人生を送ってほしいと思っている。
【質疑や他の保護者の方の意見など】
・不登校となった原因はどのようなものがあったのか?
→本人もわからないと言っているが、当時は理由をつきとめ改善したいと思っていた。今考えると、当時は親の要望を背負わせて子供にプレッシャーを与えていたことが原因だったのだと思うし、今は勉強はいつでも出来るものという考えになって楽になった。
・「子供の翼をきらないこと」と杉浦会長の言葉「厳しく」は、相反するので難しいですよね? また、子供が順調だと親ってどんどん欲をかいてしまう。
→子供が興味のあることはやらせてあげたいが、翼も見定める必要があるのかもしれない。
→(杉浦会長)勉強が目的ではなく社会に出ること、社会に貢献する人を育てることが大切だということにフォーカスして考えてほしい。
・カナダ留学で変化はありましたか?
→中1、中2時は留学なんていけないと言っていたが、本人も成長し、友達との関係により気持ちにも変化があり、中3時には本人が行くことを希望した。
→(高橋さん)子供の成長もあったと思うが、自分自身(親)も子供を見る目がかわった(子供はやればできるし、信頼できる)。
→(竹村さん)教師から見ると、カナダ留学した子たちは明らかに頼もしく、物事に動じなくなっている。今年は渋谷での発表会の対応、生徒会の仕事、体育際も自分たちだけでしっかりやっている。
以上
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