おしゃべりの質が人生の質を決める
(この記事は、じゅくちょうが小説購入者限定でお届けしているメルマガをインターン生がピックアップした記事です。掲載までにタイムラグがあるため、現状では内容が異なる場合があります。あらかじめご了承ください。)
(2021年6月1日の記事より抜粋…)
おはようございます、じゅくちょうです。
6月に入りました。福幸塾では2012年頃から「季節が人の気持ちや精神に与える影響」を探求してきました。
弊社が独自に設立した気性庁の調べによると、
(そんなもんあるか)
日本の6月は梅雨とマンネリで気持ちが特に下がりやすくなる時期にあたります。世間の流れに身を任せたままだと、体調や感情を崩しやすくなるとかならないとか。
人と話したり紙に書いたり、この時期はとくに「アウトプット」を意識するといいでしょう。
そんなわけで、今月のメルマガは「おしゃべり」にスポットを当ててお届けいたします。「お喋りにそんな価値があったのか」と感じていただけると嬉しいです。ちなみにじゅくちょうが好きな四字熟語は、
「大風呂敷」と「前言撤回」です。
(途中でやめる気満々じゃねえか)
今日は初回なので、おしゃべりに関するエピソードを紹介しつつ、「質の高い情報や人間関係って大事だよ」というメッセージをお届けします。
◆ 福幸塾にまだ中高生のサービスしかなかった頃
一日の終わりに塾にやってくる中高生は、よくストレスを抱えていました。
「なあ、こうちゃん聞いてーやー」
「学校の先生が余計なこと言ってくるねん」
「今週は何もいいことなかった」
「クラスのうるさい奴らがマジうざい」
まあ吐き出すことも大事ですから、じゅくちょうも聴き役にまわります。(きっとじゅくちょうの傾聴力や整理力はこの頃培われたんだと思います)
ただ、これが毎週毎週続くとなると、聴く方も疲れてきますし、あまり楽しくはありません。
「福幸塾」という名前には、「不幸に思える出来事も、自分次第で福幸に捉え直すことができる」というメッセージも込められていますから、
(意外と知られてない)
やはり彼らにも経験から何かを学んで、自ら変化を生み出してほしいと思いました。そこでじゅくちょうはある日、中高生のじゅくせいたちにこんな話をしました。
「人間の素晴らしさは、『意識を向ける矛先』を自分で選べるところにある。嫌なことにばっかり囚われてないで、ありがたいと思うことや嬉しいことを話してみようか。嫌な先生の悪口に時間を使うより、良い友達の長所に時間を使う方がええやん?」
そんなわけで、そこから15分のおしゃべりは悪口を禁止、良いことに意識を向けたポジティブな会話を心がけてもらいました。
「友達のSがこんなすごいことをしてて……」
「ええなー。それに比べて俺は……あ。」
「この前ゲームのガチャで良い武器が手に入って……」
「キター!って瞬間楽しいやんな!」
「うん、でもそっから全然で……あ。」
「今週は結構時間に余裕があって……」
「不登校も工夫次第で有意義になるやんな!」
「でも逆に時間持て余して暇で……あ。」
……しかし、何度かポジティブな会話を心がけてみたものの、どうしてもネガティブな方に向かってしまうのでした。
◆ わかっていても、できないことがある
ポジティブな時間にしようと決めても、そういう会話が出てきません。会話をつなぐには、彼らは話し慣れたネガティブな話題を出すしかできなかったのです。
(そして、それが生活の質が上がらない原因でもありました)
僕たちの会話のほとんどは無意識的です。自分がどんな会話をしているか、考えることはほとんどありません。こうして意識的に会話の中身を変えてみることによって初めて気付くものです。
これはちょうど語学と同じで、英語を学んで初めて日本語の存在に気付くのと同じです。彼らは「ネガティブ語」ばかり学んできて、「ポジティブ語」を学んでこなかった、というわけです。
それに気付いてからは、彼らは日常の中で意識的にポジティブな出来事に目を向け、それをノートに記録し、塾で感謝や喜びについて話す習慣を身につけていきました。
必ずしもすべてが前向きなわけではありませんが、彼らのうちの一人がその後独立に向かっていったことを考えると、意識を向ける矛先や頭の中に取り入れる情報はとっても大切だと思います。
(彼の独立は、今のところうまくいっているみたいです。引き続きがんばってね)
◆ Garbage in, Garbage out
英語には「ゴミを入れると、ゴミが出てくる」という意味の文があります。
感情や言語は、聴いて理解できたものしか話すことができません。不安や恐怖、不満を聴き続ければそればかり話すようになり、感謝や愛、喜びを聴き続ければそればかり話すようになる、というわけです。
ポジティブもネガティブも世の中にたくさんあふれている中で、人の感情や行動を決めるのは意外と「おしゃべりの質」だったりします。
人間も社会も、どれが正しいか、ではなく、どれに多く触れるか……良い言葉や会話に触れて、気持ちも行動も良い方に向かっていきたいものですね。
福幸塾で取り組むセッションやパーティーも、そういうものでありたいと願っています。お互いの才能やセンスを発揮していけるように、一緒におしゃべりを楽しみましょう。
そんなわけで、今月もよろしくお願いします。
じゅくちょう
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勉強を教えない塾 福幸塾
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