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こだわりの届け方を探して

ここはプロのこだわりが詰まったトータルビューティーサロンKRM。
オーナーのカヨさんは、キャリア20年のエステティシャンです。
キャリアは長くても、起業・経営はわからないことだらけ。
「キレイを通じて、幸せの連鎖を生み出す」には?
カヨさんたちの試行錯誤の物語が始まります。

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◆ 2021年10月4日

トータルビューティーサロンKRMがオープンしました。オーナーのカヨさんの想いと知恵がギュッと詰まったサロンです。

(創業前に綴った想いはこちら↓)

オープン直前までは、エステの仕事よりも経営の仕事に追われていました。だから、サロンオーナーやエステティシャンとして本格的に動き出すのは、今月が初めてです。

(先月のストーリーはこちら↓)

◆ 友人からの贈り物で気付いたこと

オープンすると、早速いろんな友人から予約やお祝いが届きました。

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「友人への贈り物に」とチケットを買ってくれた人がいたり、カヨさんをきっかけに初めてエステを体験する人がいたり、嬉しい反応をたくさんもらいました。

また、カヨさんがいろんなエステを試して導入した、最新機器「リリースカッター」も、発見の連続でした。

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・30代と40代では、筋膜リリースへの反応が違います
・男性の施術も増えて、女性との違いも見えてきました
・女性にはエステだけじゃなく、内装や備品も喜ばれました

「カラダのケアも経営も、まだまだ知らんことだらけやな!」

もともと美容の奥深さに魅せられてエステの道を歩んできたカヨさんです。原点に戻ったような気持ちでKRMの日々が始まりました。

◆ 少しずつ見えてくる「現実」

「こんなことできたらいいな」思い描いた夢も、実際にオープンするといろんな「現実」が見えてくるものです。

・集客はやっぱり苦戦、まだ土地勘や相場感もわかりません
・接客や施術の流れは、イメージした通りにはいきません
・チラシやSNSのデザインも、何度も作り直します

どうすれば知ってもらえるか、
どうすれば試してもらえるか、
どうすれば続けてもらえるか、
カヨさんは毎日毎日頭を悩ませました。

近隣へポスティングをしてみたり……

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子連れでも利用できる環境を作ってみたり……

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知人にフィードバックを求めてみたり……

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起業初期は、とにかく資金も人材も余裕がありません。泥臭く一つ一つ試すことしかできませんが、ゆっくり時間をかけることはできません。

リソースを使い果たすのが早いか、お得意様がついてくれるのが早いか、時間との勝負です。まだ大手企業のような知名度もない中で、ゼロから知ってもらうことがどれほど大変か、カヨさんは痛感しました。

(カヨさんのnoteより↓)

◆ プロ・専門家が一番苦労すること

知人からのフィードバックをもらって、ショックはさらに続きます。

「ごめん、そもそも筋膜って何?」
リリースって、何するの?」
「聞いたことあるけど、痛いやつでしょ?」

カヨさんが時間をかけて身につけてきた知識や技術は、エステに馴染みのない人にはほとんど知られていないのです。

お客様のカラダに責任を持つプロと、普段あまりカラダに目を向けない一般人では、見える景色が違って当然。

しかし頭では理解できても、「一番こだわりたいところが一番伝わりにくい」という現実は、なかなか受け入れたくありませんでした。

「お客さんを増やす以前に、中身を知ってもらわなあかんねんなあ」
やらないといけないことがさらに増えたような気がしてきました。

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◆ じゃあ、どうするか

想定と違ったからといって、言い訳にはなりません。同じことを繰り返していては、スタッフもお客様も守れません。

何より、ようやく「理想のケア」を実現できるところには来ています。自分たちで工夫しさえすれば、何でも自由に取り組めるはずです。

「今までと違って、やりたくてもできないわけちゃうしなあ」

思い通りにいかないなら、新しい発想を見つければいい。こだわりが伝わらないなら、伝わる流れを作ればいい。できることを見つけて一つ一つ試していけば、前には進める。

自由に挑戦したくて会社を立ち上げた原点を思い出して、カヨさんはあらゆる施策を考えました。

メニューの再開発、キャンペーンの呼びかけ、知人への相談……試しては、「じゃあどうする?」の繰り返しです。

まだ結果は伴ってないし、必ずしもうまくいく保証はありません。こだわりをお客様に届けるまでにはまだ時間もかかりそうです。それでも、カヨさんの心に迷いはありません。

今できることを積み重ねていけば、いずれ思い描く「トータルビューティー」は実現できる……そう考えると、目の前の一つ一つの挑戦は決して失敗ではありません。

むしろ、理想に向かって歩んでいるということは、今踏み出す一歩一歩の足跡こそが「成功」なのかもしれません。

(To be continued...)


(カヨさんの想いが綴られたnoteはこちら↓)

(執筆責任:勉強を教えない塾福幸塾)


サポートがあると、自信と意欲にますます火がつきます。物語も人生も、一緒に楽しんでくださって、ありがとうございます。