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(希望の新聞HOPE)養鶏場から世界へ、3代目起業家が仕掛ける事業創造

(この記事は2022年10月に発行された『希望の新聞HOPE』のアーカイブ記事です。当時の情報をそのまま掲載しているため、現在とは状況が異なる場合があります。あらかじめご了承ください。)

 パンデミックや戦争の影響で物価が高騰し、さまざまな産業が打撃を受けている。特にエネルギーや食糧など、生活の根幹を担う企業の危機感は人一倍大きい。
「売れても利益にならないケースもあるので、付加価値と向き合う時期にきていますね」
 新たな商品や業態も視野に入れて立て直しを図るのは、山形県の株式会社半澤鶏卵、3代目後継者の半澤清哉さんだ。

 鶏卵業界は飼料の高騰に直面し、どの企業も生き残りに必死だ。その中で半澤さんは、業界や地域に縛られない独自の取り組みで挑戦を続ける。
「付加価値で弊社こだわりのたまごを選んでいただく機会が増えました。販売や開発に関するご相談をいただくこともあります」

 その背景には、ここ数年の半澤さんの成果があるという。
「クラウドファンディングでイベント企画や商品開発に挑戦しました。新しい分野なので手探りでしたが、本業に活かすことを見越して力を入れました。それが他の人にも役立ってます」

 九月には鬼怒川温泉の旅館から、再建プロジェクトの依頼も舞い込んだ。海外からの訪問を見込んだ企画だから、半澤さんとしても新たな挑戦になる。英語は苦手だが、人を頼ることで自身の経験が活かせているという。
「販売や集客はどの企業も課題なので、力になれる喜びもあります。さまざまな人とつながり、視野を広げることが、鶏卵業界の発展につながると信じています」

 危機感や不安があるからこそ、積極的に外へ出て人とつながる。成果を上げ、人を巻き込んでいく半澤さんの多様な挑戦は、未来の産業を創っているのかもしれない。

半澤鶏卵 HP

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