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3級 テクニカルライティング試験を受験しました。概要/学習について/感想などをまとめます

2023年の夏に、3級 テクニカルライティング試験[TW]を受験し、無事に合格しました。試験後、手応えは感じていましたが、結果が発表されるまでは不安でした。
なので、結果が出た瞬間、素直に喜びと安堵の気持ちが押し寄せました。合格していて本当によかった〜!!


3級 テクニカルライティング試験[TW]とは

このセクションでは、TC協会が実施している3級テクニカルライティング試験[TW]について説明します。以下、TC協会のサイトより引用した詳細情報す。

使用情報の作成に携わる人々だけでなく、実用文の作成に役立つ日本語の文章表現技術を高めたいすべての方々を対象とする試験です。
営業やエンジニアなど文書を仕事の対象としてなくても、文書は作成します。仕事で扱うすべての文書は、必ず誰かに向けて発信されるものです。しかし、文法や文の知識だけでは文書は作成できません。何のために、何を、どう説明するか、もう一度日本語を見直し、伝わる文書力を磨きましょう。

https://jtca.org/learn-tc/certificate-exam/writing_b/

この試験は、伝えたい情報を伝わりやすい形で表現できるかどうかを評価するもので、テクニカルライターやUXライターなど、技術ドキュメントを執筆するプロフェッショナルにとっては馴染みのある試験です。

この検定が存在することは知っていましたが、これまでは受けるつもりはありませんでした。
しかし、私は現在ドキュメントサイトに関わっており、今後もその分野で活動を続けるつもりです。そのため、この検定を受けておくことは、無駄にならないと考え、今回受験を決意しました。

このnoteでは、受験方法や学習方法、試験に対する感想などをまとめています。もし検定を受験しようか検討中の方や、将来的に受験を予定している方にとって、有用な情報となれば嬉しいです。

申し込み〜受験までの流れ

  1. 申し込みフォームの記入
    検定受験は専用のウェブサイトから申し込みます。試験の開催前に申し込みフォームが公開されるので、そこで必要事項を記入します。
    申し込み締め切りを忘れずに確認しましょう。

  2. 受験料の支払い
    メールで振り込み先口座情報が届きますので、受験料を振り込みます。
    支払いを忘れないように気をつけましょう。

  3. 受験票の受け取り
    受験票と試験に関する案内が送られてきます。
    受験当日まで大切に保管し、紛失しないように注意しましょう。

  4. 証明写真の貼付
    受験票に証明写真を貼り付ける必要があります。
    忘れずに用意しましょう。

  5. 必要な持ち物の準備
    試験は記述式なので、シャーペンと消しゴムを持参しましょう。
    また、試験会場に時計がない場合もあるため、自分の時計も持っていくことをおすすめします。

  6. 試験会場へ
    試験はオフラインで行われます。試験の開始時間はお昼過ぎですが、余裕をもって会場に到着し、遅刻しないようにしましょう。

  7. 検定受験
    最後は試験に臨み、頑張りましょう。

学習方法

私の場合、学習方法は大まかに以下の3つに分けて対応しました。

日本語スタイルガイドの熟読

試験の内容のほぼ全てが、日本語スタイルガイドに記載されています。このガイドを徹底的に読み込むことが基本です。
第2編と第3編は業務で意識して対応している内容ですが、第4編は馴染みのない法律の話だったので、学習は大変でした。(おかげでとても勉強になりましたが)

セミナーの受講

有料のセミナーは、試験受験者向けに開催されています。ここでは、日本語スタイルガイドの要点や重要なテーマが詳細に解説されます。

セミナーを受講することで、勉強方法が明確になり、知識が深まります。
正直お金払ってまで受ける必要ないかな、と思っていたのですが、これ受講して大正解というか、受講しなかったら勉強方法分かってなかったですね。
今までなんとなく本を読んだり体験したりして覚えていたことを、しっかりと講義形式で教えていただけたので頭に入りました。

例題の解答

セミナーで提供される例題や、日本語スタイルガイドに含まれる例題を解答することが重要です。
これらの例題は模擬試験のような役割を果たし、間違えた箇所を特定し、日本語スタイルガイドを再度読み直して理解を深めるのに役立ちました。

試験当日

私の場合は東京、田町の会場で受講しました。
試験は13時過ぎからだったので、家を10時くらいに出てあずさに乗って出発。
思っていたよりも受講者が多くびっくりしました。
選択試験と記述試験を受け、16時頃に終了。
当日に困ったことは特にないです。

私の試験受験日は田町の東京会場でした。試験は午後1時過ぎから始まる予定だったため、午前10時ごろに家を出発し、あずさに乗って会場へ向かいました。

会場に着いたところ、受験者が思った以上に多く集まっていることに驚きました。

試験自体は選択試験と記述試験の2つのセクションから構成され、受験時間は合計で3時間弱です。
選択試験はスムーズにできたのですが、記述試験は時間がギリギリでしたね。
あとはシャーペンで試験を解くというのが数十年ぶりなので、手が疲れました笑。シャーペンでの筆記は、デジタルツールに慣れてしまっているとかなりしんどい作業でしたね。

試験は午後4時ごろに終了し、当日は特に問題やトラブルは発生しませんでした。

受験後、合格の知らせ

試験から合格発表まで1ヶ月ほど間があります。
正直手応えはあったので、受かっているだろうなと思っていましたが、やはり結果が出るまでは不安でした。落ちたらテクニカルライター名乗れないよな〜、というプレッシャーも。
なんにせよ、受かってよかったです。

感想・受けてどうだった

私として受けてよかったと思います。再勉強と講義で、もやもやしていた知識がスッキリ理解できました。

これまで何となく知っていたことが、「日本語スタイルガイド」を再度読み込むことで知識を得ることができました。
セミナーを講義スタイルで受講することで、具体的に事例を知れたのもよかったです。今後ドキュメントを書く時に、より説得感が増した気がします。

また、今後のキャリアにおいて、自己紹介や仕事の依頼時に、テクニカルライターの技術力を説明できるようになりました。合格したことで、自信を持って専門知識を活かすことができます。

受講した方が良いか?

今後3級 テクニカルライティング試験を受けた方が良いかという相談を受けたら、下記の条件が合致する場合はお勧めです。

  • お金に余裕がある
    受験料とセミナー費用を支払う余裕があるかどうか、よく考えてみましょう。

  • 時間に余裕がある

    • 勉強時間を確保できること
      日本語スタイルガイドの読み込みと、オンラインセミナーを受ける時間が必要です。

    • 試験を受ける時間を確保できること
      試験はオフラインで行われ、主要都市での開催が主流です。地方に住んでいる場合、試験を受けるためには都市まで移動が必要です。そのため、出発から帰宅までの1日を確保する必要があります。

  • 「書くこと」について学びたい
    ドキュメントを効果的に書きたいと考えている方には、テクニカルライティングを学ぶことが多くのスキルを向上させるチャンスです。
    テクニカルライティングを習得することは、テキストコミュニケーションのスキルを高める手助けになります。特にリモートワーク環境では、クリアで効果的な文章が不可欠です。ですから、テクニカルライティングは全ての方にとって価値のあるスキルです。


以上です。

合格を目指してすためというよりは、再度勉強するという意味で受けると良いと思います。

改善されると嬉しい点

最後にTC協会に届けたい、改善されると嬉しい点をあげてみます。

  • 申込フォームの更新
    申込フォームが古いUIデザインであるため、使いにくさを感じました。
    ユーザーフレンドリーなフォームデザインにアップデートすることで、受講生の利便性が向上すると思います。

  • カード決済の導入
    支払い方法をカード決済にしていただけると助かります。
    振り込みだと支払いを忘れる可能性があり、手数料もかかってしまうことがあります。

  • オンライン受験の提供
    地方に住んでいる受験生にとって、オンラインで受験できるオプションがあると便利です。現実的な実現が難しいかもしれませんが、検討していただけると嬉しいです。

  • 正解/間違いの結果の提供
    現在は合否と点数だけを教えてくれますが、どの問題を正解し、どの問題を間違えたのかについての結果を提供いただけると、復習を行う際に非常に役立ちます。
    正誤情報の提供を検討していただけるとうれしいです。

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Koushi Kagawa
読んでいただきありがとうございます。