人生において自分が大切にしている事は何だろうか
人生において大切にしていることはどんなことでしょうか。仕事、余暇、それとも家族でしょうか。人はそれぞれ大切にしたいことがあり、それらを通じて生きがいを感じたいものです。
しかし、日々の仕事に忙殺されていると本当に大切なものが見えなくなってしまいます。大切な何かをすでに失いつつあっても、それに気づかないフリをしてまいがちです。後からその大切さに気づくのでは取り返しがつきません。にもかかわらず、人はなぜか本当に大切なものに薄々気がついているのに、本気でそこに時間を割こうという決意がなかなかできません。人は自己決定※する上で葛藤を感じやすいのです。
例えば、自分の自由な時間を確保することが大事だと分かっていても、会社からの強制力もあるので難しいと諦めてしまいます。しかし、本当に自分の時間が大切なのであれば、効率的に仕事を行い、自分で決めた時間に必ず退社するとか、リモート環境で融通が効く会社に転職するとか、少しでも実現可能性がある方向に舵を切らなくてはいけません。望む道へ進む覚悟がないと本当に大切なことは守れないのです。
自分の大切なことに確信が持てると力が湧き、生きがいが感じやすくなります。しかし、自身で物事を決める※際に、どうしても世間の目が気になったり、怠惰な気持ちから、結局やめてしまうのです。
限られた人生という時間において何に時間を使うかは本当に大切なことです。本当に大切なことがわかったら、その時間を先に確保し、スケジュールに組み入れることから始めましょう。
(補足)
自己決定理論:アメリカの心理学者エドワード・デシ(Edward L. Deci)とリチャード・ライアン(Richard M. Ryan)
自分で決めたことをやり遂げることで、達成感を感じられるという考え方。自身が何を大切にしているかを知り、自分で決めたことに従って行動することで、やりたいことや幸せを感じられるようになる。