島村公俊 / 研修講師

島村公俊 講師ビジョン(株)代表取締役/社内講師育成とリーダーシップ開発を専門/『10秒で新人を伸ばす質問術』/共著『研修開発入門「研修転移」の理論と実践』『研修開発入門「研修評価」の教科書』https://koushi-vision.co.jp/

島村公俊 / 研修講師

島村公俊 講師ビジョン(株)代表取締役/社内講師育成とリーダーシップ開発を専門/『10秒で新人を伸ばす質問術』/共著『研修開発入門「研修転移」の理論と実践』『研修開発入門「研修評価」の教科書』https://koushi-vision.co.jp/

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  • 社内講師のための話し方講座

    社内講師として活動している方で、話し方をもっと磨きたいと思っている方に、基本の内容を丁寧に解説しています。ぜひ、読んで実践してみてください。

  • 社内講師が知っておきたい研究知見

    社内講師が研究知見を知っておくことで、参加者への納得感を更に高めることができます。

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公式note:講師ビジョン島村の自己紹介

noteを始める際に、自己紹介を詳しくしておりませんでしたので、私、島村の紹介をさせてください。 講師ビジョン株式会社は、”問う力で個を活かす” をミッションに2015年に立ち上げた研修会社です。“問う力”は、人の行動を変え、個の才能を解き放つ力を秘めています。代表である私、島村公俊(しまむら きみとし)が、なぜ、このような事業をするに至ったのか、そして、どのような人間なのか、簡単ですが紹介させていただければと思います。 成果が出ず、悩ましく苦しかった10年間で学んだこと

    • 課長が語るビジョンの力

      皆さん、課長として日々の業務をこなす中で、部下にどのようにビジョンを伝えていますか?ビジョンというと、会社全体の壮大な目標や経営層が掲げるミッションを思い浮かべるかもしれません。ですが、課長としての役割は、会社のビジョンをそのまま繰り返すのではなく、現場やチームに即した具体的な形に落とし込み、部下一人ひとりに伝えることにあります。 課長のビジョンは何を目指すべきか 課長のビジョンで大切なことは、「自分の仕事の意義」と「組織としての意義」の両方を明確に伝えることです。この2

      • 変革を起こすリーダーになるために

        皆さん、リーダーシップというと、まず頭に浮かぶのは、仕事と報酬、つまり合理的な交換関係で成り立つ関係ではないでしょうか。実際、これが組織運営の基本であり、多くの場面で非常に有効です。ですが、ある時、ハーバード大学のバーナード・バス教授たちは、そんな合理的な交換関係だけでは説明がつかない現象に気づきました。 彼らが調査を進める中で、ある特定のリーダーのもとで働く人々が、報酬や罰といった外的な動機付けを超えて、チームの目標のために自主的に動き、時には自己犠牲まで伴うような行動を

        • 「垂直型リーダーシップがもたらすシェアド・リーダーシップの深化 ─ チームの内省が生む協働の力」

          van Knippenberg, Pearce, & van Ginkel (2024) の「シェアド・リーダーシップ-チームにおける垂直型リーダーシップとのダイナミクス」では、垂直型リーダーシップがシェアド・リーダーシップの発展と持続にどのように寄与するかが示されています。この研究を基に、シェアド・リーダーシップの実践経験についてのチームでの内省が、シェアド・リーダーシップに正の影響をもたらすプロセスについて、垂直型リーダーシップとの関連で考察します。 1. 垂直型リーダ

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        • 社内講師のための話し方講座
          5本
        • 社内講師が知っておきたい研究知見
          1本

        記事

          垂直型リーダーシップとシェアドリーダーシップのダイナミクスを意識する

          組織のパフォーマンス向上には、垂直型リーダーシップ(伝統的なトップダウン型)と水平型リーダーシップ(シェアド・リーダーシップ)のバランスが重要です。このバランスは、時間の経過やメンバーの関与度合いの変化に応じて動的に調整されるべきです。 1. 組織パフォーマンス向上に適したリーダーシップのバランス: 初期段階: 新しいプロジェクトや変革の初期段階では、明確な方向性と迅速な意思決定が求められるため、垂直型リーダーシップが効果的です。リーダーがビジョンを提示し、メンバーを導く

          垂直型リーダーシップとシェアドリーダーシップのダイナミクスを意識する

          新入社員の悩みを素早く解決する方法

          新入社員が悩みに囚われすぎず、自ら成長し続けられる力を身につけるためには、悩む姿勢自体を再考する必要があります。悩みやすい問いに囚われず、「今、自分がどのように変わるべきか?」という視点に切り替える力を育てることが、長期的な成長に繋がるのです。 1. 悩みの捉え方を変える 新入社員には、物事を「悩むべき問題」としてではなく、「解決するべき具体的な課題」として捉える習慣を持たせましょう。例えば「〜がうまくいかない」と悩むのではなく、「どうしたら次はもっと良くなるか?」と考え

          新入社員の悩みを素早く解決する方法

          自分だけの未来を描く ― パーソナルビジョンの力

          皆さんは、将来どんな自分になっていたいか、はっきり思い描けていますか?仕事に追われていると、目の前のことばかりに集中してしまいがちですが、ふと立ち止まって「自分はどこに向かっているのだろう?」と考えたことがある方も多いのではないでしょうか。これが、いわゆるパーソナルビジョンです。 今日は、この「パーソナルビジョン」がどれだけ私たちの成長や目標達成に影響を与えるのか、そしてどのようにそのビジョンを持つべきかについて、一緒に考えてみたいと思います。 パーソナルビジョンの重要性

          自分だけの未来を描く ― パーソナルビジョンの力

          リーダーのためのネガティブなビジョンを排除し、ポジティブな未来を描く方法

          ある日、成功を収めたビジネスリーダーが、次なるステージを目指すために自分のビジョンを再構築しようとしていました。会社は順調に成長し、チームも活気に満ち溢れている。しかし、未来を思い描こうとしたその瞬間、予想外にも彼の心に浮かんだのは「もし失敗したら…」「競合が追い抜いたら…」というネガティブなイメージでした。 これは、成功を収めるリーダーたちにとってもよくあることです。未来を描くためには明るいビジョンが重要だと分かっていながら、心の片隅でネガティブな可能性がちらつく。それは

          リーダーのためのネガティブなビジョンを排除し、ポジティブな未来を描く方法

          新入社員を遠隔マネジメントする方法:成長を見守る田中課長(仮称)の物語

          リモートワークが当たり前になりつつある昨今、ある日、田中課長は新入社員のマネジメントを任されることになりました。田中課長のチームは全員がリモート勤務。新しい環境に適応するには困難が伴い、新入社員の佐藤さんにとっても、それは未知の領域でした。 初めて佐藤さんとオンラインミーティングをしたとき、田中課長は気づきました。「佐藤さんが何をすればよいのか、どんな役割を果たすべきかが明確ではないのではないか?」と。それもそのはず、リモート環境では、上司の期待やチームの目標が曖昧になりが

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          新入社員の自己効力感を高める!管理職のための遠隔マネジメント戦略

          はじめに リモートワークが一般化する中、管理職が直面する最大の課題の一つが、遠隔マネジメントです。新入社員を含め、リモート環境で働く部下たちは、直接的なサポートが不足することから、自己効力感(self-efficacy)を維持・向上させることが難しくなりがちです。自己効力感とは、「自分の力で仕事をやり遂げることができる」という自信のことで、これが高いほど新入社員は積極的に仕事に取り組むようになります。 今回は、遠隔マネジメントにおいて部下の自己効力感を高める重要性と、その

          新入社員の自己効力感を高める!管理職のための遠隔マネジメント戦略

          シェアドリーダーシップって何?チーム全員がリーダーになる時代

          シェアドリーダーシップ(Shared Leadership)**の考え方では、一人一人がリーダーシップの役割を分担し、それぞれが持つ強みや専門性を活かして、チーム全体の目標達成に貢献することが求められます。シェアドリーダーシップでは、特定のリーダーがすべてを指示するのではなく、チームメンバー全員が自律的にリーダーシップを発揮することが重要です。 シェアドリーダーシップにおける一人一人の役割 自分の専門性や強みを活かす チームの目標や課題に対して、自分の専門知識やスキルを最

          シェアドリーダーシップって何?チーム全員がリーダーになる時代

          エモーショナル・インテリジェンスとは

          エモーショナル・インテリジェンスの定義 エモーショナル・インテリジェンスは、自分自身の感情や他者の感情を認識し、理解し、それらを適切にコントロールしながら、状況に応じた最善の行動を取る能力です。この能力は、人間関係の質を高めるために非常に重要とされています。 エモーショナル・インテリジェンスの5つの要素(Daniel Golemanによる) エモーショナル・インテリジェンスの概念を広めた心理学者のダニエル・ゴールマン(Daniel Goleman)は、以下の5つの要素に

          エモーショナル・インテリジェンスとは

          シングルグループ学習とダブルループ学習

          クリス・アージリス(Chris Argyris)とドナルド・ショーン(Donald Schön)は、1978年に共著「組織学習: 行為理論的アプローチ」(Organizational Learning: A Theory of Action Perspective)を出版しました。この著作の中で、彼らはシングルループ学習とダブルループ学習の概念を詳細に説明しています。これらの学習理論は、組織がどのように問題を認識し、解決するかを説明するものです: シングルループ学習:既存の

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          ヘドニック・アダプテーションとは何か

          心理学者のフィリップ・ブリックマンとドナルド・キャンベルによって1971年に提唱されたヘドニック・アダプテーション(快楽適応)は、人間の幸福感に関する心理学的な法則です。この理論は、人間が良い出来事や悪い出来事に対して時間とともに適応し、元の幸福度のレベルに戻る傾向があることを説明しています。 ヘドニック・アダプテーションの主な特徴一時的な変化: 良いことや悪いことが起きても、その影響は一時的であり、やがて元の幸福度に戻る 適応のスピード: 人によって、また状況によって適

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          人生において自分が大切にしている事は何だろうか

          人生において大切にしていることはどんなことでしょうか。仕事、余暇、それとも家族でしょうか。人はそれぞれ大切にしたいことがあり、それらを通じて生きがいを感じたいものです。 しかし、日々の仕事に忙殺されていると本当に大切なものが見えなくなってしまいます。大切な何かをすでに失いつつあっても、それに気づかないフリをしてまいがちです。後からその大切さに気づくのでは取り返しがつきません。にもかかわらず、人はなぜか本当に大切なものに薄々気がついているのに、本気でそこに時間を割こうという決

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          社内講師に求められる深い悩み相談との向き合い方

          社内講師でも外部講師でも研修を日々していますと、参加者から込み入った悩み相談があります。あなたは、深い込み入った悩み相談があったときに、どのような考え方で対応しているでしょうか。 今回は、社内講師として必要な悩み相談の基本的な考え方についてご紹介します。 そもそも、悩みはどうやって生まれてくるのか。悩みって人が自然と作り出してしまうものです。思い悩んでいる動物とかいないですよね。彼らは、”今”だけを生きているからと言われています。 悩みは、過去と未来を想像できる人間にし

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