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ウクライナの「勝利計画」第六弾?
過去記事で述べましたが、ウクライナの「勝利計画」です。
第一弾。戦場で決着をつける
第二弾。平和サミット
第三弾。クルスク侵攻
第四弾。NATO加盟
これが、狭義の勝利計画です。
第五弾。奪われた領土は交渉で取り戻す
ウクライナの勝利計画の何が第五弾で、何が第六弾なのかもう判然としませんが、敢えて数字を当てるなら、その第六弾は下記のようなものです。
ウクライナのゼレンスキー大統領は21日、ロシアとの戦闘終結につながる「終戦案」の一環で、欧州から平和維持軍少なくとも20万人の派遣が必要になるという認識を示した。
世界経済フォーラムの年次総会(ダボス会議)で演説後に語った。
平和維持部隊の派遣構想は、ウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟を当面先送りする代わりに、欧州の有志国からウクライナの「停戦ライン」に部隊を送り、停戦後のロシアによる再侵略を抑止する狙いがある。
米ブルームバーグのインタビューに対して、ゼレンスキー氏は述べたという。
ロシアに対する現実的な抑止力を持つには、ウクライナに派遣される平和維持軍にはアメリカ軍も参加しなくてはならない
読売新聞オンラインの記事には、次のような箇所があります。
北大西洋条約機構(NATO)への即時加盟を主張してきたが、トランプ政権が慎重な姿勢だとみるや、安全を確保するため英仏が協議する有志国軍による平和維持部隊のウクライナ派遣案も容認する姿勢を見せ始めた。
「有志国軍による平和維持部隊のウクライナ派遣」。
これが、ウクライナの勝利計画第六弾と言えそうです。
しかし、米軍は当然ながら、欧州のNATO諸国軍のウクライナへの駐留も、ロシアが認めるわけがありません。認めないから、ロシアはウクライナへ侵攻したのですから。
もっとも、この問題に関するウクライナ外務省の見解と、ゼレンスキー氏の主張とは微妙にズレがあります。
ウクライナ外務省は23日、ロシアとの戦闘終結後に安全保障の一環として機能する外国軍派遣の可能性を巡り同盟国と協議を行っているものの、具体的な人数について言及するのは時期尚早という認識を示した。協議は初期段階にあるためという。
現状ウクライナは溺れる者は藁をも掴む状況にあります。
溺れて枯れ木の幹を掴もうとして失敗し、太い枝を掴もうとして失敗し、小枝を掴もうとして失敗し・・・。