チェコ大統領パベル氏の発言が意味するもの

9月25日に配信された「ウクライナ支援のチェコ大統領『一部領土の占領容認』論」という記事によれば、

チェコのパベル大統領は、NATO=北大西洋条約機構の軍事委員会の議長を務めた経験があり、これまでポーランドやバルト三国とともに積極的にウクライナを支援してきました

https://news.goo.ne.jp/picture/world/tbs-1447203.html

そのような人物が、23日のニューヨークタイムスの電子版のインタビューで、

パベル大統領はロシアに占領された領土を奪還するという目標について、「ウクライナは現実的になる必要がある」と話しました。その上で、最もあり得る結果としては「ウクライナの一部の領土が一時的にロシアの占領下に置かれることだ」とし、それをウクライナは受け入れる必要があるとの考えを示したということです

https://news.goo.ne.jp/picture/world/tbs-1447203.html

この発言は、何を意味するのでしょうか。
ウクライナ戦争の勝敗が、おおよそ決したということでしょう。

別記事によれば、パベル氏は、

この戦争の最も可能性の高い結果は、ウクライナの領土の一部が数年間、ロシアの占領下に置かれることだと述べた。
パヴェル氏は、ウクライナとロシアのどちらかが敗北することは「単純にあり得ない」と述べ、紛争の終結は「その中間」になるだろうと付け加えた。

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戦況はロシア優勢、ウクライナ劣勢なのに、「紛争の終結は『その中間』になる」ということは、「単純にあり得ない」でしょう。

ロシアの勝利、ウクライナの敗北をあからさまに述べることは、西側の指導者たちから顰蹙を買うし、彼らが敗北を受け入れることを容易にするために、あえて五分五分で終結するような物言いをしたのではないでしょうか。



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