上司も予算もない。自由すぎる「ティール組織」がすごい
今の日本の企業の大半は上司・部下といった上下関係の構図になっていて風通しが悪いなどといった問題がたくさんある。しかし今そのような問題を解決する切り札として新たな組織論が注目されている。 それが「ティール組織」だ。この組織論は上下関係もなく部下にもできるだけ権限を譲渡し現場の人たちが決断していき時には予算も売り上げもなくすといった組織論だ。海外ではこの組織論を取り入れたとてもフラットな企業が続々と生まれている。有名な例がオランダで在宅ケアサービスを展開するビュートゾルフという企業だ。2006年に四人で始めた小さな組織が現在では1万人の看護師を抱えオランダの最大手になっている。さらに患者満足度は業界トップまたスタッフ満足度は全産業でトップになっている。ここでは看護師12人以下でチームを作り事務所の立地、ケアプランの作成、業務管理を全てチームで行う。チームリーダーも作らないという斬新な取り組みを行なっている。またチーム毎の成績も公開されており競争意識も生まれるという。チームはオランダ全体で900チームありそのノウハウは日本や中国にも輸出されている。
日本でも取り組み始めた企業がある
都内の不動産ITサービスを提供する企業は従業員の管理をやめリーダーは自然発生に任せていたり給料もチームの話しあいで決め社長や役員も毎年選挙で決めていてなかなか踏み込んだ経理をしている。また九州電力などでも七十人の新規事業部を超フラットな組織にしてイノベーションを生もうとしている。
ティール組織論を取り入れた企業が日本も増えてくると会社への不満だったり離職率なども減ってくると思う。企業の考え方が変わる時代なのかもしれない。
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