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ウズベキスタン料理の世界

ウズベキスタン料理について詳しいわけではないですが人より食べてきたと思うので,今回はいつもとは趣向をずらして料理についてざっと紹介していこうと思います.「マツコの知らない世界」のノリで楽しんでもらえれば.

2024年夏にウズベキスタンにいったときの経験をもとに書きます.よければ以下の旅行記も読んでみてください.

また最後にはおすすめのウズベキスタン料理屋(というより僕が行ったことある…といった方が正しいですが)を挙げたので,ぜひ読み通してもらえるとありがたいです.


ウズベキスタン料理の特徴

ここで僕がうだうだ書くより ↓読んでもらったほうが早い.読んだらちゃんとブラウザバックして戻ってきてね

ざっくりと特徴をまとめると,
・ 内陸国なので肉料理がメインとなる.
・穀物の収穫高が多いため,小麦やコメを使った料理が数多くある.
・乾燥気候なので果物が甘い.ブドウやアプリコットがアクセントとして提供されることが多い.

くらいだろうか.

また,とにかく脂っこい.(高い確率でお腹を壊すので旅行するなら胃腸薬は必須)

ウズベク料理をみていくよ

プロフ

紀元前300年あたりでアレクサンドロス大王がサマルカンドを征服したときにはすでに宴の料理として供された古より伝わる料理.
たっぷりの油を張ったカザンと呼ばれる大鍋に牛肉や羊肉,それに野菜(黄色い人参,玉ねぎ,ひよこ豆)を投入.それに香辛料をぶっかけお米を入れてじっくり蒸らせば完成.
パラパラした食感で非常に食べやすい.また人参や玉ねぎ,ぶどうが本当に甘く美味.

中央アジア プロフセンターにて

ナン

主食といっても過言ではない.ウズベキスタンのレストランいくとナンは基本的に提供されてプラスアルファで何か頼むという形式.

ナンの焼き方や形状は各都市によって特徴がある.
この前の旅行で代表的な4都市を巡ったので,それぞれ紹介していこうと思う.

  • ヒヴァのナン
    ナンは西の都市のほうが薄い傾向がある.ヒヴァは4都市の中ではもっとも西なので薄くて食べやすい.ピザみたい

イチャン・カラ内のレストランにて
  • ブハラのナン
    もっちり感が一番強めかもしれない.食べ応えバツグン.真ん中にはブハラ柄スザニの刺繍を思い出させる模様がつけられている.ブハラの王が後述のサマルカンドに行った際 そこのナンを痛く気に入ってブハラの職人に同じ製法で作らせたという歴史的経緯からサマルカンドのナンと似ている.

ラビハウズ周辺のほとりにあるレストランにて
ブハラ駅にて
  • サマルカンドのナン
    写真撮り忘れてた.自分的には一番うまかった記憶.ブハラの王が美味いといっただけある.外見的特徴はブハラとあまり変わらないが,他よりも甘みがあって食べやすかった記憶.

  • タシケントのナン
    こちらも甘みが強いと思う.ブハラ,サマルカンドのナンと比較すると柔らかいのも高評価

中央アジア プロフセンターにて

ラグマン

トマトベースのスープにうどんのような麺が入った料理.汁ありタイプと汁なしタイプに大別できる.汁なしタイプのラグマンは日本の焼きうどんと味覚的には大差ない.若干のすっぱさが妙味.

  • 汁なしタイプ

夜行列車の食堂車で食べた.
ブハラタワーという旧ソ連時代の給水塔の下にあるレストランにて
ヒヴァのラグマンはシュヴィト・オシュと呼ばれ,麺の色が緑色になっている.
  • 汁ありタイプ

手前のプレートの上にあるスープが多分ラグマン.
高田馬場のサマルカンド・テラスにて
ブハラにて 肉団子いりのラグマン

サムサ

中に肉や玉ねぎが入ったパイ.乾燥気候で水分が凝縮されてるだけあり,中に入っている玉ねぎが甘いのがアクセント.
これも結構ポップに食されている.ウズベキスタン国鉄の代表駅にサムサ屋が基本併設されてるので,長距離電車に乗るときは小腹が空いたときように事前に購入しておくとよいだろう.ポジション的にはおにぎりやコンビニの肉まんが近いのかもしれない.

余談だけど 駅の売店は平気でボッタクリしてくるので気をつけよう.経験上支払いをドルで要求されたらボッタクリ率高い.でも,ちゃんと「こんなに高いとは思えない」とズバッと言うと,計算ミスしてた…等 苦し紛れの言い訳して妥当な金額で売ってくれることもあった.

出典: オレ
寝台列車の中でたべたサムサ

シャシリク

まあ焼き鳥みたいなもんです.羊肉や牛肉などをナイフやフォークで取りながら食べます.シルクロード上にあるだけあり,香辛料やハーブ,塩などを長時間漬け込んで味を染み込ませているみたいです.それもあってか肉が柔らかく食べやすい.

タシケントのレストランにて,

カーシャ(ミルク粥)

有名なウズベキスタン料理というわけではないが,ブハラの宿で出された粥が非常に美味しかったので取り上げます.タシケントより西では一般的に朝食としてミルク粥が食べられることが多いようです
朝食的役割ですが,個人的には 酔ったあとにこれがでてくると心底あったまるような….,そんな家庭的な味がします.鳥貴族の「山芋の鉄板焼き」の包容力をウズベキスタンで感じることができるとは思わなかった笑

タルフーン

薬草入りのソーダ水.発症はジョージアで旧ソ連つながりでウズベキスタンにも広まったという.
味は人を選ぶ.臭みはないが,苦みが若干強いかもしれない.

食べたくなったら,ここに行け!

グランド・サマルカンド

東大生におすすめなのが根津駅から近い「グランド・サマルカンド」

ウズベキスタン出身の方が経営していて,旅行について相談に乗ってくれた.店が小さめなので早めの予約は必須だろう.

サマルカンド・テラス

高田馬場にある「サマルカンド・テラス」も美味しかった.デザートメニューがグランドサマルカンドと比較して豊富だったように思う.ウズベキスタンはアンズやベリー等果物が美味しいので行ってみると良いだろう.

中央アジア プロフセンター

もしウズベキスタンで本場の味を楽しみたくなったら「中央アジア プロフセンター」がおすすめ.マジで美味い.ここからタシケントのテレビ塔がでかでかと見える.

プロフセンターから見えるテレビ塔.旧ソ連風味があるね

参考図書

  • 『地球の歩き方 ウズベキスタン サマルカンド』(Gakken)

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