『仲間』がいるからなんとかやっていける。

眠りが浅い日が続いています。夜寝つきはよく、すぐに眠りには入るのですが、朝起きても疲れがほとんど取れていない。その為、日中のパフォーマンスがなかなか出ない日々です。

まあ原因は明らかなのですが、若い頃に比べれば、冷静にその状態を客観視できるようにはなりました。

ただ、冷静に努めているつもりでも、まだまだ人として未熟な私。心の奥底で納得できずに悶々としている自分がいて、それが睡眠に影響を及ぼしているものと思われます。

さて、以前に比べて冷静に過ごせるようになった理由のひとつに、『仲間』の存在があります。

『仲間』に関するエピソードで思い出すのは、若い頃にお世話になったある上司の言葉。

「俺たちは上司部下の関係では無いんだ。仲間なんだ。」

思えばその上司から、やれ、とか、こうしろ、とか、一方的な指示を受けた覚えは全くありません。

いつも同じ目線に立ち、一緒に考え、一緒に悩み、そして最後に背中を押してくれる。

だからこちらも安心感を持って本音で接することができる。そんな関係性でした。

ある日、こんな事がありました。

長く通い続けていたある新規のお客様から、初めて提案依頼をいただいた時の事。

嬉しくて、でもすぐに話を切り出すのがもったいなくて、どうやってその上司に報告しようかなと考えながら帰社しました。

でも、帰社して目が合った瞬間、

「お、なんか嬉しそうだな?何かいいことあったか!?」

と。

一瞬で見抜かれました。

なんだつまんないなと思いつつ、常日頃から自分のことを気遣ってくれてる姿勢が伝わってきて、こんな上司だからこそ思い切って活動ができるとその存在をありがたく感じました。

でもいつからか、こんな上司の姿は社内ですっかり見かけなくなりました。

そのためか、社内では表向きは連携取れているように見えるものの、どこかよそよそしく、本音で向き合っているようには見えません。

自分のこれまでの経験を振り返ると、苦しいときはたいてい、相談したり、思いのたけをぶつけられる相手がおらず、孤軍奮闘をしている時でした。

そんな時に、ふと手を差し伸べてくれる人が思いがけず現れたりすると、ああ自分はひとりではなかったんだと、その存在のありがたさを身に染みて感じるものです。

『仲間』は決して、上司部下でも同じ部署の同僚である必要はありません。

むしろ利害のない関係性の方が、お互いの本音をぶつけ合うことができるように思います。

藤田勝利さんも以下記事で、仲間について言及しています。

”悩みや経験を共有できる職場の『仲間』同士のつながりと対話こそが鍵”

社内イントラネットにSNS的な共有サイトができたことで、思いを共感できる『仲間』を見つけることが以前に比べてやりやすくなりました。

ありがたいことに、私にも今、大切な『仲間』がいます。

この組織の一番の課題はマネジメントにあると長年訴え続け、人材育成の立場でチャレンジを続ける大先輩社員の方。年齢を感じさせず挑み続ける姿勢にはいつも感服します。

以前同じ部署で働いていたとても個性的な後輩。その探究心と好奇心と行動力で沢山の知に触れており、いつも新たな気づきと学ひを沢山もらっています。そして何よりも人を気遣う優しさは、見習うべきものと感じます。

そして、昨年私が窮地に追いやられていた時に、毎日電話をかけてくれて、必死に励ましてくれた兄貴的な先輩社員の存在。自分も大変な状況で苦しいはずなのに、身を呈して庇ってくれたその姿勢には、感謝と尊敬の念しかありません。

こんな素敵な仲間の存在があるからこそ、辛い時にその本音を打ち明けられる相手がいてくれるからこそ、なんとか腐らずにやっていけているのです。

本当に、ありがたい存在です。

そしてそんな仲間たちと共に、組織の悪しき文化を変えていけたなら。

小さくてもいいからその一石を投じることができたなら。

それが今の私の切なる願いです。

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