マンガの感想:「東京卍リベンジャーズ」「ブルーピリオド」「【推しの子】」「EDENS ZERO」
8月25日(木)曇り時々雨
いろいろ忙しくて落ち着かないところがあるのだが、毎日やっていることとイベント的なものの間の精神的なレベルの違いみたいなものを調整しながらやっているのだけど、夜のテンションと朝のテンションの違いなどで夜考えたことをもう一度考えてみないとなあと思ったりしながら朝は資源ゴミを出しに行った。
ヤンジャンを買ってきて読んだりDモーニングをダウンロードして読んだり。今日はマンガのことを書こうと思っているのだが、一つの作品について書くというよりは、最近読んでいる作品で感じた雑感みたいなことを書くことになるかなと思う。なお、最新の雑誌に掲載された内容に基づいての感想なので、ネタバレも含まれていることは申し添えておきます。
https://shonenmagazine.com/special_page/tokyorevengers
昨日のマガジンで「東京卍リベンジャーズ」第266話を読んだ。これは読んで思ったのだけど、「ドラケンはなぜ死ななければならなかったか」という問いの答えが自分なりにやっと出た気がした。
「最後の闘い」において、タケミチは一人でマイキーと戦わなければならないのだ。だから頼りになる兄貴であるドラケンがいてはならなかったし、ドラケンからもマイキーへの思いを託されなければならなかったのだと思う。そしてマイキーもなぜか仲間たちを全て倒してしまったのは、マイキーもまた一人でタケミチと戦わなければならなかったのだからなのだと思う。
今後の展開だけど、タケミチは未来視を駆使して勝つことができるのか。それとも別の結末が待っているのか。今回は黒い衝動に塗りつぶされ、落下していくマイキーの手を取ったためにタケミチはタイムリープしたわけだが、そのタケミチがもう一度マイキーの手に触ったら、一体何が起こるのか。
そしてもう一人のタイムリーパーとは誰か。それぞれ自分なりの予測はあるが、この先を楽しみにしたいと思う。東卍もいよいよ大詰めだ。
月刊アフタヌーン連載の「ブルーピリオド」。
アフタヌーンは毎月25日発売なのだが、今月はなぜか24日発売だった。今回の「ブルーピリオド」54話はとても良かった。普通にこの八虎が作ったインスタレーションは実際に見てみたいと思った。
「ブルーピリオド」は「公式ビジュアルブック」も発売になっていたので、今日買ってきたのだが、本編でで取り上げられていた「八虎たちが描いた作品」の実際の作品がカラーで掲載されていておおっと思った。また、中学時代に龍二(ユカ)が好きだった女子、これは小田原への旅の時に話に出てきた子なのだけど、この子が実際に出てきてふむうなるほどと思った。龍二も実は基本的にチョロいのかもしれないと思ったが。
再び本編の話だけど、「ノーマークス編」というか「罪悪感編と」いうか、50話から始まった流れの全体が、一つの映画みたいだなあと思った。特に講評からラストの別れの場面への展開は、読みながら映像が動いているのではないかという錯覚さえあった。
アートというのは正解の存在しない世界で正解を探すようなものだから、基本的に一から十まで地獄めぐりみたいなものなのだけど、ここで一つの地獄めぐりが終わったのだなと思う。主人公の矢口八虎は高2で美術を志し、とにかく描きまくって藝大に現役合格し、そこで一つの地獄巡りというか評価が与えられたわけだけど、入学後は挫折に次ぐ挫折の繰り返しでいろいろもがいているうちに、出会った厳しい教授と破天荒な美術集団と自分との相互作用の中で作品を離れてもこれは見たいと思うようなインスタレーションを制作できたわけで、ここで藝大合格以来初めてと言っていい積極的な評価をもらったと言えるのだし、ここからまた新しい展開を見せてくれるのだろうと思う。
ヤングジャンプ連載「【推しの子】」 91話、ルビーの持ってきた企画でどんどん周りが動かされているのがすごかった。みんなルビーの手のひらの上で踊ってるみたくなってきてて、ラスボスかよ、という感じすらした。アクアすらツッコミきれない。ただ、ずっと瞳に黒い光が宿るルビーが勧めているので、感心はしつつも不穏な感じを拭えないでいる。しかし今回は完全に想像の斜め上をいく展開。ルビーがこんなに活躍する日が来るとは感慨無量だ。
マガジン連載の「EDENS ZERO」も急展開している。ジギーの正体が明かされ、シキとの会話の中で物語全体の大枠が語られていく。これはなんというか、スターウォーズシリーズに似ているのだけど、スペースオペラ的な広大な世界が広がる感じがしてきている。少年マンガだからスターウォーズなどとはテイストが違うところはもちろんあるのだけど、どういう世界の、ないしは宇宙の広がりを感じさせてくれるのか、これからの展開がいっそう楽しみになってきた。