シリアも韓国もルーマニアもフランスもしっちゃかめっちゃかで、相対的に石破首相に安定感が感じられてしまうパラドックス
12月7日(土)晴れ
昨日は午前中母を病院に連れていき、買い物をして母を施設に送り届け、帰ってきてマンガを整理したり。お昼を食べてから少し横になったら眠ってしまった。寒くなってくると体が休息を求めるようになってくる感じはする。
実際少し疲れが出ていて、やろうと思っていることがあまり進んでないのだが、年末の仕事はお歳暮は発送するところは済ませたので直に配るところが残っていて、あとは年賀状ということか。忙しくて散髪に行ってないからだいぶ伸びてるとか、まだ冬タイヤに交換していないとか、ところどころに穴は空いているのだが。今日は午後雪の予報が出ているが、どのくらい降るのか、積もらないと楽なんだけどなとは思う。
シリア内戦がHTS(旧ヌスラ戦線)の攻勢が止まらないようで、もうダマスカスに迫っている感じである。彼らの背後にどういう存在があるのか、いろいろな見解が出ているが、アメリカがいるという説、アメリカとイスラエルもいるという説、トルコが援助したという説、何が本当なのかよくわからない。ただ、欧米側にも支持されるように色々と体裁を整えてきていることは確かなので、アドバイザー的な人が入っている可能性はあるなとは思う。ヌスラ戦線は過去アルカイダを支持してきたということがあり、アメリカには拒否的な人は多いと思うが、特にトランプ政権になった時にどのような応対をしてくるかということがある気がする。
ガザ情勢やヒズボラとのイスラエルの戦いもまだ終わってないし、ウクライナの情勢もいろいろ難しい感じになっている。ジョージアでも政情は不安定のようだ。ルーマニアでは大統領選挙でロシアが介入したと判断されて1回目の投票が無効になったりしたり、フランスは内閣が不信任されたり、ドイツは連立政権が崩壊したり、韓国は大統領が戒厳令を出したり引っ込めたりしてゴタゴタしたり、その他インドやらミャンマーやらの情勢も良くなったわけではないし、きっと世界中でゴタゴタしているので報道やTwitterまで上がってきていないようなこともいろいろあるんじゃないかという気がする。
自民党総裁選で高市候補が敗れ、石破政権が成立した時には日本は危ないんじゃないかと思ったのだが、これだけ世界がガタガタしてくると、むしろ日本はまだマシなんじゃないかという感じになってきているのが面白いなとは思う。もちろん韓国のクーデタをマスコミが報じなかったり、埼玉でクルド人をめぐるいざこざが不安定だったり、一連の闇バイト事件もまだ解決していないし、日本にも懸念材料は多いのだが、それでも民放の報道番組の看板である報道ステーションのトップ項目が中山美穂さん急逝であったりするくらいには平和ボケでいるんだなという感じはする。私などは中山さんの活躍はあまり認識していないので、いわゆる現役世代の人たちにとっては私が考えているより大きい存在だったのかなという気はするが。
世界がこうなっているのは、今まで世界を抑えてきたアメリカの退潮(wokeismuの伸張による変調もあるが)に続き中国も経済成長が鈍化して影響力に翳りが見えること、またロシアがウクライナ戦争に手を取られて中東その他に手を出しづらくなっていること、またヨーロッパ諸国も政権が不安定化している国が多いことなど、今まで良くも悪くも世界の「重石」になっていた国々の存在が軽くなってきてしまっているところが原因なんだろうなと思う。
1989年の冷戦崩壊の時には一方の資本主義・自由主義のアメリカは健在で唯一の超大国などと称していたが、911の後のアメリカの介入主義はうまくいかず、「ソ連も米帝もない時代」に突入し、中国の急激な経済発展と軍事力伸張などのパワーバランスの変化もある中で、日本は安倍・岸田外交と東アジアへのアメリカの介入を続けさせる政策をとってきたけれども、石破首相はまだ大きく舵は取ってないにしてもその基調を変化させようとする意識は持っている感じがするから、この先の不透明感が非常に増している感はある。
ソ連とイスラエルにより「国際法による世界秩序」も大きく損なわれ、また欧米各国がイスラエルの暴挙を支持してきたこともありそれらの信頼感が非常に低下しているのは大きな懸念材料だとは思う。イスラエルを日常に復帰させることが重要だ、と考えているうちにシリアがこれだけ動いてしまうとどこが落ち着くべき点、落とし所なのかも見え難い。今のところは情勢を見ていくしかないわけだけれども。
「安倍・岸田外交」の要点は「日本が東アジアにおける自由主義諸国の旗手になること」であったわけだが、今の時点では何を目指しているのか、何を目指せばいいのか、ややわかり難い感じになっている。手の内を明かさないことがプラスになっているのであればいいが、アメリカを含む周辺諸国からわかりにくすぎるのも不信を買うだろうと思うし、立場を表明すべき時には表明していかないといけないだろう。
これだけ世界的な情勢が動いてくると、学者の中にもこの意見は頓珍漢なんじゃないかとか、少し偏りすぎなんじゃないかと感じられる人が増えてきてしまい、この人の見解が一番妥当だろう、という人も見えにくくなっている感じはする。我々自身としても様々な情報を整理しつつ、日本のより良い方向性を考えていかないといけないだろうなとは思う。
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