平成28年度版「防衛白書」を買いました。

ここのところ、中国問題、防衛問題について考える機会ができたので、昨日は日本橋の丸善へ行って「日本の防衛 防衛白書 平成28年度版」(防衛省)を買いました。

まだAmazonでは28年版は出てないようですが、丸善では入手できました。また、防衛省のホームページでは内容を閲覧することができます。私も最初はここを見たり図書館で27年度版を見たりしていたのですがやはり書き込んだり付箋をつけたりするには書籍になっていた方がいいと思い、購入したわけです。

もともと、防衛白書を読んでみようと言う気持ちになったのは、新しく防衛大臣に任命された稲田朋美さんが、防衛相という話があって、勉強を始めるのにまず最初に防衛白書を読みはじめた、という話があったからです。白書と言うと難しく無味乾燥な言葉の羅列という印象がありましたので大臣も大変だなと思いましたが、実際に手に取ってみるとカラー写真も多いし読みやすい配列で、文章もわかりやすく引用もたくさんあって、政府公式見解としての防衛の実態というものがよくわかるようになっているのは、さすがだなと思いました。

細かいデータ関係のことで興味深いことはたくさんあったのですが、その辺りの話はまた別に書きます。また、もちろんこれは防衛省の見解、つまり防衛問題に関する「政府の公式見解」を述べているのであって、政府に対する批判的な立場から書かれたものではないので、必ずしも政府・防衛庁・自衛隊に不利になるようなことは書かれていない、と考えるべきでしょう。

とはいえ、防衛問題に関して素人が勉強するのには、とてもよく編集されていると思いますし、知識的な内容のベースとしてはかなり充実していると思います。

同時に外務省の「外交青書」も買ったのですが、こちらは何というか「防衛白書」に比べるとちょっと迫力に欠けているように感じました。外国との関係において外務省が管轄している部分がすべてではないということもありますし、防衛に比べてもアメリカの世界戦略の枠を超えられない、と言う雰囲気が何となく感じられました。

もちろん、外務省は文句なしの一流官庁で、あまり国民のアピール必要がないけれども、憲法上の疑義と常に闘わなければならない防衛庁・自衛隊の方が、国民からの広い理解を必要としてこういうものにも熱心に取り組んでいるという面もあるのだろうと思います。

また、「白書」「青書」というものの性質上仕方が無いとは思うのですが、個々の官僚・武官の活動内容があまりよくわからないというところは少し残念な感じがしました。これはおそらく、もっと違うものを読んで行くしかないのだろうと思います。

まだ読み始めたばかりですし、とりあえずは中国やアジアの関係のところを主に読んで行くことになると思いますが、また気がついたところなどありましたら書いてみたいと思います。

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