大雨/「iPhoneを探す」とその精度/「偏愛ハートビート」のヤンデレマンガとしての新しさなど/ハーレムものとヤンデレ:恋愛の多様化とその反動

6月3日(土)雨上がり

昨日はだいぶ雨が降った。今朝もまだ降っているところはあるようで、当地でもまだ予報は雨なのだが、今は上がっている。報道を見るとかなり被害の出たところがあるようで、お見舞い申し上げたい。先ほど車の中でラジオを聞いていたら倒木の影響で山手線と埼京線が全線でストップしているという。かなりの影響が出たのだなと思う。皆様お気をつけていただきたい。

当地は幸いなことに、それほど大きな影響は出なかった。山から下ってくる川は轟々と濁った水が流れていくが、水位は危ないというほどではない。国道は一部冠水したところあったようだが、通行できないというほどではなかったようだ。一部低い土地もあり、時によってはかなり浸水することがあるのでそれを恐れていたのだが、昨日はそこまでは降らなかった。ありがたいことだと思うが、前線の影響が思ったより南に偏ったということだと思うので、東海地方や関東地方の南部の方は大変だっただろうと思う。


ただ個人的にはトラブルがあって、気がついたらiPhoneがどこに行ったかわからなくなっていた。心当たりが少しでもあるところを探したのだが出てこなくて、仕方がないので久しぶりにMacBookAirで「iPhoneを探す」をやってみた。するとiPadとiPhoneの位置が表示されたのだが、近くにあるらしいことは分かったのだが100メートル先にあると出て、外を探してみたがわからない。正確に読むと裏山にあると表示されたのだが、そんなところには行ってないのでおかしいなと思いながら車の中や他の部屋なども探した。iPadとの位置関係を考えてこちらの方向か、と思い、「あっ」と思ってトイレを覗いたら窓枠に立てかけてあった。

まあ結局笑い話というかブログネタで済んだのだが、こうやって使ってみると「iPhoneを探す」の精度というものが理解された。実際には5メートルも離れていないのだが、現在地からの距離が「0.1km」と表示されていたのだ。部屋の裏には山が迫っているのでそういう影響で電波が正確ではないのかもしれない。家の近辺にあるということは分かったけど外に落としたかと思って雨の中を探し回り、車の中でMacBookを起動したりしたのでだいぶ手間がかかった。それでもまあ、出てきてよかったです。


ジャンププラス三大ヤンデレマンガというネタがあったので、どれのことかなと思って考えてみて、「月曜日の飯野俊祐「偏愛ハートビート」と火曜日のインディーズ作品、おとおと「結婚するって言ったよね?」はすぐに分かったのだが、先ほど土曜日の水永潔「タマロビinアウト」を読んでてなるほどこれか、と思った。

この中では一番好きというか印象に残るのは「偏愛ハートビート」だ。というか「結婚するって言ったよね?」はギャグ系、「タマロビinアウト」は陰陽師or魔法少女バトルがテーマでメタなネタが多い作品で主人公のカップルの女の子の方がヤンデレというキャラ付けという感じなので、ヤンデレそのものがテーマという感じではない。それに対して「偏愛ハートビート」はヒロインがストーカー気質の少女、主人公が「いろいろなことに当事者意識が薄く危機的な状況にのみ生の実感を感じ、追い求めてしまう」少年、という破れ鍋に綴じ蓋みたいな組み合わせなところが新しいなと思った。

あとは、絵柄がシリアスで、少女が妙に肉感的なところもある種のリアルがあるなと思い、その辺のところも印象に残っているのだろう。まだ始まったばかりだから説明セリフが多いのが今読み返してみると少し気になるが、最初に読んだ時はそのくらいは必要だったのだろうと思うし、なかなかそういう塩梅は難しいものだなと思う。2度目はもう分かっているので説明がくどいなと思ってしまうが、ツッコミどころの多いセリフの連発だと何度も読むのは楽しいけど最初に読んだ時には把握しきれなくなるわけで、その辺りは微妙だなと思う。読み返してみると面白いというより奇妙に刺さってくる言葉もあり、(気構え、とかね)先が読んでみたいと思わせる作品だ。スルッと読めるのは作者さんが上手なんだろうなと思う。

「タマロビinアウト」は情報量が多すぎるというか、以前ジャンプで連載されていた「ボーンコレクション」を思い出したが、今朝初めて読んで第1話から読んでなるほど面白いなと思った。安倍クラリス(あべのクラリス)という少女の名前が強引すぎて笑うのだが、全体にそういう引っ張り方で笑わせるマンガかなという印象。これも先を読んでみたい。

「結婚するって言ったよね?」はお父さんが可哀想すぎるというかある種の令和の「ダメおやじ」なのかという感じだが、どうなんだろう。インディーズ作品だから編集者の手が入っていないわけで、突っ走っている。どこまで、そしてどこへいくのだろうという感はある。それもインディーズの良さというものでもあるかとは思うが。行き先が良くも悪くも予想がつかない。

ヤンデレが主人公の作品といえば「週刊漫画Times」に連載されていた「ヤバい女に恋した僕の結末」などが思い浮かぶが、最近増えているかなという気がする。

あと、最近増えている印象があるのはハーレムもので、それも昔は無理矢理でも一人を選ぶ、という結末だったのが「僕たちは勉強ができない」ではマルチエンド、それぞれの女の子と結ばれるエンドが何種類も描かれるという、これは私は知らない分野だがギャルゲーの影響なのか、そういうのが出てきてへえっと思った。

https://www.shonenjump.com/j/rensai/bokuben.html


しかし、最近ではもう「みんな恋人で共同生活!」という「カノジョも彼女」とか「何十人恋人がいても平等に扱う彼氏の鑑」という「君のことが大大大大大好きな100人の彼女」みたいな作品も出てきて、こういうのもある種「恋愛に対する価値観の多様化」みたいな世相を反映しているのだろうなと思う。

一人の男に執着するのにそれ故に恐れられて傷つき、結果的に次々と男を代えていくヤンデレと「別に彼女は一人でなくてもいんじゃね?」というハーレム的恋愛観は同じ現象の裏表というか、要は一夫一婦的価値観の揺らぎみたいなものなんだろう。これはLGBT的な恋愛の多様性に対する寛容というものとも関係するのだろう。またロリータ的な恋愛に対する規制が強まれば強まるほどそういう表現作品に対する需要が高まっているのも人間というのはそういうものだよなあとは思う。


「好きなもの、やりたいこと」に対してこそ冷静に計画的に実現していくべき、みたいなことを少し友人と話して考えたのでその辺を書こうと思っていたのだが、まだまとまっていないのでまた書きたいと思う。

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kous37
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