羽田でJALエアバスと海保機が衝突事故/羽田から「目的地変更」していく先は/新聞記者の「プロの素人の視点」とは「バカの視点」ではなく「ジェネラリストの視点」であったはず/正月休みもあと1日
1月3日(水)晴れ
元日に大変な地震が起き、二日には大変な航空機事故が起こるなど、日本はどうなってるんだろうという感じのことが起こっているが、日航機の方は全員脱出に成功したということで、これは賞賛に値すると思う。残念ながら海保機の方は5名犠牲者が出てしまったが、能登地震に関する任務遂行中だったわけで、立派な殉職ということになる。こうしたことは2度と起こらないようにしてほしいが、昨日も書いたけれども日本人も捨てたものじゃないということはよくわかって良かった。
昨日は帰宅していた母の相手をしたり、一緒に書類を整理したりして、家の中の片付けも少し進んだ。普段あまり話のできない兄弟や姪たちともいろいろ話ができて面白かった。あまり読書は進まなかったが、まあ個人的にはそれなりに充実した正月休みを送れたかなと思う。まあまだ1日残っているから有意義に使いたいと思うのだが。
まあ、昨日一昨日はただみんなと話をしていたというだけではなく、一人でいる時間もついついネットを見て情報収集してしまったというのも大きい。あまり今まで起こったことのない形の大地震や、あまり聞いたことのない航空機事故などがあると、やはり認識は新たにさせられるしそのために情報を集めて認識体系を再構築しなければという気持ちになる。
「初期仏教」や「テュルクを知るための61章」など少し読み、「正反対な君と僕」「ダイヤモンドの功罪」などのマンガを読み返したりしたが、あまり特段なことはなかった。
何か書くとしたら、やはり羽田の事故のことだろうか。ただまだ様子は完全にはわからないし、報道されている以上のことを知っているわけでもないから、それが出てきてから出ないと何かを判断することも素人には難しい。スカイマークの新千歳便の二機が目的地変更で茨城空港着になったというが、普段からそういう体制は整えておけば良いのではないかという気はした。
中部空港に目的地が変更になったのは13便あったという。これは引き返したということだろうか。
成田への目的地変更は23便。国際線も含めてのようだ。
香港や広州からの便は出発地に引き返したという。
一番対応が可能なのはやはり成田だろうか。しかし成田は元々便数が多いから緊急対応がどれくらいできるのか。茨城空港は都心までバスで1時間40分。成田はリムジンで1時間20分弱だから成田よりやや遠いが、代替空港としてはかなり「使える」のではないかという気はする。もちろん横田空域を返還してもらって横田や立川も使えるようになればもっと近くはなるが、茨城は割合穴だと思ったのだが施設が整ってないことがネックになっているのだろうか。まあそれはこれから整備していけばいい、という考え方もあるが。
昨日の日本航空の記者会見でも、素人質問や攻撃的な質問でTwitterで顰蹙を買っている記者が多かったが、こういう記者たちは端的に言って「勉強が足りない」というのが一番大きいのだろうと思う。
「素人だからこその全方位」というのは百科全書時代の学者的なものに近い気はするが、「リベラルアーツ的な教養を持つ」だけでは専門が高度化した現在においては現実問題苦しい。かといって、専門特化すれば良いというものでもなく、そういうことも必要になってきているとは思うが、とりあえずは「素人だからこそ事前に調べていくその範囲内での「付け焼き刃をする技術と誠意」」くらいは見せてもらいたい気がする。ネット全盛の時代なのだから記者会見場に行くまででも調べられることはあると思うし、その程度のネットでの取材技術・能力は身につけていてもらいたいと思う。
「プロの素人」としての新聞記者、ということを標榜していた人も昔は多かったようだけど、まず第一に立花隆などはあの膨大な勉強量に支えられて初めて意味を持ったのだと思う。正直とんでもも多かったけれども、こちらが勉強になることも多かったように思う。
「素人ならではの視点」というのはつまり「バカの視点」ではなく、「スペシャリストが見落としがちな全体を見られるジェネラリストの視点」出会ったはずなのだが、記者会見場の惨状はバカの展覧会になっている感があり、正直猛省を促したいと思うことは多いなと思う。