星新一的な「火球墜落100回目」/ブラジルを知るためには税を知れ/DRコンゴの面白さ:現代の「闇の奥」にあるものは/トランプ政権が政府職員200万人以上に早期退職を勧奨

2月6日(木)晴れ

今週は忙しいのだが、昨日は午前中に母を歯医者に連れていき、最近の話などいろいろした。一昨日、ジャンプコミックスを何冊か買ったのだが一冊買う予定でないものを買ってしまっていたので「アンデッドアンラック」の25巻を書い忘れていたから歯医者の帰りにツタヤに行って買ってきて、ついでにクリーニングを出したり銀行で記帳したりした。そんなに仕事があるというわけでもなくてもちょっとした仕事がすぐ発生するのでラフな予定にどんどん新しい予定が乗っかってくることになる。

今朝はヤンジャンを買いに行くついでに車を入れ替えて軽の定期点検を頼んだところに車を持って行ってもらったり、資源ごみの回収なので朝のうちに作業場に行ってジャンプのバックナンバーのうち単行本を買っているものが全て単行本になった部分のものを資源として出したり、資源ごみを出しに行ったり朝から仕事が多かった。ということが昨夜からわかっていたせいかまたうまく眠り損なって少し寝不足気味。早朝の予定は寝坊するという可能性を否定できないだけに緊張感を伴うのは仕方がないが、眠れなくても1日の活動に差し支えるのでその辺はうまくやらないととは思う。ヤンジャンと一緒にセブンで買ったスタバのリンゴと洋梨のティーラテが美味しかった。

朝読んだ漫画はヤンジャン、Dモーニング、ジャンプラと読んだが、ヤンジャンは「100カノ」では新しい彼女が登場し、32人になった。Dモでは普段読んでないものも見てみたものが何本かあり、「良き法律家は悪しき隣人」が面白かったのでバックナンバーを読んでみようかと思った。ジャンプラでは「忘却バッテリー」はいつものように面白い。清峰のスプリットを捕球できない、と諦めていた智将が頑張る気になったのは何か新しい展開で、二重人格のこれからにどのように繋がっていくのか楽しみだなと思った。「真心スクランブル!」はいろいろ唐突な展開があったがなるほどそういうことかと。読切の「火球墜落100回目」はなんというか星新一的なところがあり、読み返してみるとなるほどそういうことだったのかと気づくところもあって、かなり面白かった。

ただ、タイムリープものだから仕方ないとはいえ、まだスマホが出てきていない2001年でスマホを使っているのはちょっとアレかも、とは思った。日本でiPhoneが初めて発売されたのが2008年、Androidはその翌年。ただタイムリープする直前までは2025年現在くらいの感じだし、主人公以外の登場人物はガラケーを(だいぶおしゃれな機種ではあるが)使っているのでちゃんと考えられてはいる・・・と考えているうちに急に電話が通じなくなること自体がタイムリープしたということなんだと今気がついた。まだ気がついてない部分が結構ありそうだ。


昨日は仕事もかなり忙しかったのだが、少し時間ができたので図書館に行って本を少しみて、拾い読みしたブラジルについての本が興味深かった。

ブラジルは州の独立性が高く州によって税金が違うので、税を安くするために変なルートを通る輸送が多くなっているとか、日本なら車の修理は全部ディーラーに持っていけばいいが、ブラジルでは電気系統はここ、車体はここみたいに全部別々に行かなくてはいけなくて大変だがそれも税金の関係なのだとか、ブラジルを知るためには税を知る必要がある、みたいなことが書いてあってへえっと思った。

日本はとにかくシンプルに効率的にする、というのがどんどん発達しているから(進ませすぎで歳をとってくるとついていけなくなる部分が出てくるが)それが当たり前だと思っているけど逆に税のこととか意識しなくなってしまうけれども、ブラジルのように不便な方がむしろ税について意識的になるのかなとは思った。

あと、「コンゴ民主共和国を知るための50章」を借りたのだが、思っていたよりずっと面白かった。

DRコンゴは東側の大地溝帯のあたりはマントルが上昇しつつあり、コンゴ盆地はマントルが沈降しつつあるから堆積物がたまりやすいので、熱帯雨林なのに砂地という不思議な風土になっているとか、地形地質的にもいろいろ興味深い国であるとか、人口密集地も資源も国の東や西や南の端っこの方に集中していて真ん中、特に熱帯雨林の色濃い中部から北部にかけてに人が住んでいないから国としてのまとまりが作りにくくて大変だけだとかの記述が興味深かった。何しろ人口が最も多いのが西端に近い首都キンシャサで、次に多いのが今回M23が侵攻しているゴマのある東端の北キブ州なのである。

またコンゴ川がどうも中生代くらいからある、つまり大陸が移動してアフリカと南米が分離したすぐ後くらいにできたらしいというのも興味深かった。流れが早く、泳ぎが上手いアフリカゾウでさえ泳いで渡れないそうで、コンゴ川左岸のアフリカゾウは西アフリカや東アフリカの系統ではなく、南アフリカの系統だというのもへえっと思った。

ついでにアフリカゾウについてWikipediaで調べたりしたのだが、生まれた時点で大きいもので肩高145センチ、体重135キロというのを読んで、母ゾウはかなり大変だなと思った。多胎妊娠とか無理だろうと思った。またあまりに象牙目的で狩られるために最近は牙を持たなかったり小さかったりする個体の割合が増えているというのもへえっと思った。人間の行動が明らかに種に影響を与えているというのもどうしたものかとは思ったりした。

この辺コンラッドの「闇の奥」などにも関係してくる。一般的な西欧人のコンゴのイメージは象牙だったのだなと思うのだが、コンゴを植民地にしていたベルギーで宝飾産業が盛んなことも、象牙やダイヤモンドその他の資源と関係してくるのかなと考えたりもした。


トランプがガザ地区をアメリカが所有すると発言して波紋を呼んでいるが、国内的にも200万人以上の政府職員に早期退職を勧奨し、ついにはCIA全職員にも早期退職勧奨をしたりしているそうで、なんだか凄いことになってきたという感じである。

武内さんは目的は「単に行政を縮小するだけでなく、官僚を政策過程から排除し、自身に忠実な人材を代わりに配置したいのだと思います。そうすれば、政権が恣意的に行政を運用できる余地が広がり、権力資源を強化できます。」と観測されているが、まあそういう考えはあるだろうなと思う。それで実行が可能なのかはまた別の問題だけど、それぞれの分野で動きが早くて反対者も今の所うまく対抗できていないようだ。

出遅れている対抗者たちが有効な手を打ってきたときにはトランプ政権と全面対立ということになるだろうが、さてこの先どうなるのか、この世界情勢が不安定な中で、いろいろ大丈夫かなと思うところはある。

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kous37
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