お正月の片付け/溝口睦子「アマテラスの誕生」を読み返している
1月4日(木)雨/曇り
お正月は兄弟たちがきて賑やかになったが、昨日でみな東京に帰り、夜は静かになった。少し食べ過ぎだったのとなんだか疲れが出てしまって、昨日は早くに休み、起きたのも5時前だったから8時間以上は寝ただろうか。最近には珍しい。夢の中でよくわからないけどこれは違う系統の夢なんだ、本来の夢ではない、みたいなよくわからないことを考えていて、起きてからも思考による疲労が残っている。左手の中指が少し痛くて、キーボードで入力するときに少し強く叩く感じになるとイテッとなるので、なるべく大人しく叩くようにしている。体の各部にどうも支障が出ているが、食べ過ぎと普段なら食事を用意したりなど全て自分がやっているのをお正月の間は全部やってもらっていたから運動不足なんだろうと思う。少しずつ日常に戻していかないといけない。
今日は早速資源物回収の日なのでペットボトルや缶や瓶をまとめたがかなりある。ダンボールもあるが少し雨もよいなので回収されるかどうか。燃えるゴミは明日だがそれもかなりあるので、明日の朝もいろいろ作業することになる。
今朝のマンガはヤングジャンプ、オリジナルも出ていた。ジャンプコミックスが買っているものが11冊出るのでそれも買いに行く。あとはお金の算段をするくらいの感じで午後からは仕事。一人でやるとなんでも忙しい。
昨日は久しぶりに溝口睦子「アマテラスの誕生」(岩波新書、2009)を読み直していたのだが、やはり面白い。日本書紀や古事記をちゃんと読めば祖先神として出てくるのは天照大神だけでなく高皇産霊神も出てくることは基本なわけだが、しかし高皇産霊がどういう神なのかという位置付けが今までされていなかった。高皇産霊は別名「高木神」ともいい、巨大な古代樹の神という話もあるのだが、諏訪の伝説に高木神
が出てきて「尾はどこにある」と聞かれ、「尾は高木にあり」と答えたので「大和(おわ)」「高木」という地名が生まれた、というものがあるので、少し馴染みがあるのである。
高御産巣日神は古事記では造化三神として天御中主神・神産巣日神とともに出てきて、「隠身也」で後の二柱はもう出てこないのだが、高御産巣日神だけは天孫降臨説話という非常に大事なところで出てくる。そのほかにも神武天皇の条にも出てくるなど、割合活発に活動しているのである。
この神は高句麗や百済など、北方世界からの影響を受けて生まれた神だと考えられていて、岡正雄氏なども昭和天皇に「皇祖神は高皇産霊だと思う」という進講をしているのだという。
この本はこれら二柱の神について検討しているわけだけど、それは成立期の日本文化や大和朝廷の性格にも関わることなので、大変に興味深い。この時代も考古学的な研究だけでなく文献的な研究でまだまだ明らかにされることは多いのだろうなと思うと、ワクワクするなと思ったのだった。
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