トレードにおけるルール外の取引で勝った人が結果破産する理由とその脳内心理とは?
皆さんこんにちは。
今回は自分のマイルールを破ってトレードをした結果勝ててしまった人がいずれ破産する脳内心理について書いてみます。
当然ながら私自身も感情に流されマイルールを度外視して結果勝った経験は何度もあります。
多くの手法や情報がインプットされている人ほど、ルール外になった時に都合の良いチャートの見方ができてしまうのもあります。
特に私もそうでしたが自分軸というものが何かわからない時ほど運試しトレードになってしまいがちです。
ではなぜルール外で勝った人がいずれ破産するのか?その全貌を明らかにしてみましょう。
トレードにおけるマイルールとは何か?
まずマイルールとは何か?を考えてみると、自分の中の決め事として設けたブレない軸と定義することができるのではないでしょうか。
言い換えれば「自分との約束」です。
しかし多くの人は「他人との約束」は当たり前のように守るけども自分との約束になると守らない人が多い。
なぜなら人間は一般的に、他人に迷惑をかけたくないと思ってるので、約束したら守る。もしくは守ろうとします。
しかし自分との約束は、迷惑をかける対象が自分だから破りやすい。
トレードは孤独な戦いであるがゆえに、勝っても負けても誰かに迷惑かけることもなければ自分以外の人は何が起きているのかさえもわからないわけです。
私が大損失を食らおうが、爆益を取得しようが第三者には何も見えないですよね。ということはもし今苦戦されている方がいらしたらまずはトレード仲間を作ることもおすすめです。
報告し合うルールを設けたり、包み隠さず前エントリーをスクショ画像で共有したりするのもいいかもしれません。
ルール外で勝った人に起こる間違った思考構築
人によって手法も違えばエントリー根拠も違ってくるので、ここでは誰もが理解のある水平ラインで考えてみましょう。
例えば下から上昇してきたチャート上に水平線があるとして2回タッチしても抜けられないならレジスタンスラインとしてみなし、ショートするというロジックをマイルールとしましょう。
この手法の優位性が高いと思うのであればシンプルに3回目でエントリーすればいいわけです。
しかし焦る気持ち、勝ちたい気持ち、機会損失をしたくないなど雑念が湧いてくると今見ているチャートがチャンスに見えてしまいエントリーしてしまうケースがあります。
ルール通りの戦法
上位足で引ける水平線があったとして、3回目でエントリーするルール。至ってシンプルな戦法です。(例えなので細かいことは割愛しています)
ルール度返しの戦法
3回目のタッチで抜けないのを確認してエントリーのはずが、手前でダブルトップらしきもの、更に短期足で見ると水平線らしきものと、ネックラインに見えるものがある。
しかも安値更新しているからここを割ったらショートだ。(黄緑)
これがそのまま下落していけば勝ちは勝ちですが、ルール外になっていますよね。
逆に再度上昇してきた時には本来の赤水平線の位置よりも下でエントリーしているので損切り幅が広くなってしまいます。3回目の水平線で無事下落すれば良いですが上昇した時には大損に繋がりますよね。
皆さんお気づきでしょうか?
このように機会損失を避けるために焦っていつもの根拠とは違う根拠でエントリーしている時点で自分軸は無くなっています。
トレードはいかに対応できるか?なので仮にネックライン割れからショートした時点で再度ネックラインを上昇で超えてきたら損切りすると決めている人はいいでしょう。もしくは微益か建値決済でもいいわけです。
もっと言えばそれもマイルールになっている人は問題ありません。同じようなシーンで同じことができるはずです。
ルール度返しで勝ったことによる悪癖の構築
トレードはいかに変わらずに同じことを繰り返すことができるか?が本質です。そこには感情も雑念も入りません。
仮にマイルールではないやり方で勝った場合は、その記憶が脳内にインプットされます。
例えば皆さんが野球を始めたばかりの選手だとしましょう。当然のことながらコーチに言われた通りのスイング練習をすると思います。
そしていざ練習の成果をと思い試合に出るわけですが、球が当たらない。ヒットが打てない。なんとなく自分の感覚と違う気がしてきた。
なんてことが起こるわけです。
するとどうでしょう。我流のスイングが始まるわけですね。しかもそれでたまたまヒットが打てたらどう思いますか?
このやり方が正しい!と絶対思うわけです。
一時的な成果は出たとしても、実は我流スイングには全身の関節にあらゆる負担をかけていた、怪我の可能性が高い体の使い方をしていた。なんてこともありうるわけです。
結果故障による選手生命が剥奪。
まさにトレードでも同じことが言えるのではないでしょうか。
結果マイルールは崩壊し破産にまっしぐら。
皆さんもそれなりに検証して優位性を導き出してきたはずです。同じルールで繰り返さない限り検証も毎回変わりますし、足し算のような構築はされなくなります。
そこに気づいていかに自分なりのマイルールを作るか。
エントリーポイントだけでなく、含み益が減ったらどこで手仕舞いするのか?損切りはどこか?1日の損失許容額はいくらなのか?
この辺に関しては各々あると思いますので深くは言いませんが、どうやって毎回同じトレードを繰り返すか?に集中してみください。