なぜ?FXを上達させるための過去検証は時として破産の始まりになってしまう
皆さんこんにちは。
トレーダーを上達させる上で欠かせないのが過去検証ですよね。
過去相場から優位性を導き出し、自分の手法へと落とし込んでいく工程ですが、実は無意識に破産確率を高めてしまう方がいます。
私も過去検証はしますし、大切だと考えています。
正直上か下かはわからないですし、わかったら簡単ではないでしょうか。
トレンドフォローすればいいのでは?しかし相場はそんなシンプルな話ではないから難しい。
トレンドと思って乗ってみたら、逆いかれた。思わず損切り。もしくは戻ってくることに期待してナンピン、または保有。
運よく戻ってきたら「やっぱりトレンド継続だった」と後講釈できますが、そうならないような動きをした時は心臓バクバク、冷や汗、そして諦めて損切りもしくはヤケクソになってなって無駄打ちして破産しますよね。
経験あるのではないでしょうか?
話を戻しますが、だから負けないように過去検証をして同じ過ちを繰り返さないよう鍛錬するわけです。
過去検証がもたらす恩恵と悲劇
過去検証って何のために行うのでしょうか?
え?そりゃ優位性を見つけ出したり、相場で負けないようにするためでしょ。と思うのが一般的ですし正しいとも思います。
しかしここからが重要ですが、「過去検証して優位性を見つけ出した時点で期待値が高まっている」ことに気づかなければいけません。
もし心のバロメーターがあるとして0が自信がない状態、50が平常の状態、100が自信満々の状態だとした時に、過去検証で優位性を見つけると50〜80の間を推移すると思います。
100というのは何連勝もしてバブリーな状態で、自信があり無敵な感覚でしょうか。
つまり過去検証は100に近づける可能性がある訳です。しかし相場は時として思惑通りにならないことがありますよね。
自信満々の100の人が、エントリーとは真逆に動き、結果損切りか大損した場合は確実に感情優位のトレードとなり破産確率を高めてしまいます。
過去検証で優位性を見つける工程は、無意識に損を受け入れられない思考を作り出しているリスクがあるということです。
期待値が高まれば高まるほど、逆の結果になった時に感情が誘発されるという訳ですね。
皆さんが始めて取引をした時を思い出してみてください。
よくわからず上がるか下がるかの2択で逆だった場合、当然損がでますが痛くも痒くもないですよね。
あれって究極の状態で、むしろ勝ち上がるための本質的な姿勢だと思います。
要は勝っても負けても自然体でいられる。
知識や経験が蓄積されている状態が故に、結果が伴わないとサンクコスト効果(これまで費やしたコストを取り返したい)が発動し、すぐに取り返さねばと思ってしまう訳です。
過去検証して優位性を見つけたとしても、平常心を心掛ける
例え優位性を見つけたとしても、それが100%叶う手法ではないのがFX。
通用する時もあれば通用しない時もあることを心得ておくことは大切なことです。
心得るとは具体的に頭で理解しているレベルではなく、身体で体得すること。
しかし可視化するのが難しいですし、自分を客観的に見ることができないとどう変わっているのか見えずらいですよね。
私がやっていた方法で平常心を可視化するのは「心拍数」です。
年代や性別、運動習慣によっても違いはでますが、一般的に1分間の平均心拍数は60〜70とされています。
これをエントリー前、エントリー、決済の段階の中で一定を保つよう訓練するのです。
思惑通りにチャートが伸びていった、つまり勝ちトレードが確約されそうな状況でも平均心拍数を保つ。
逆に思惑ではない方向に伸びていった、またはストップロスにかかった時も同様に。
心拍計は腕時計タイプのものが使いやすいと思いますし、もしエントリー前から心拍数がいつもより早い状況であれば、興奮状態や焦りが見られるのでエントリーを控えることもできます。
自分の心と身体はリンクしていますから、一つのバロメーターとして活用してみてはいかがでしょうか。
これまでの習慣や癖があるのですぐには変えられないと思いますが、自分の身体状況に意識を持つことで少しづつ変わってくると思います。