トレードを他人から教わる事で発生する心理的リアクタンスとは?
皆さんこんにちは。
今回はトレーダーの皆さんに必ず当てはまる心理学の話をしたいと思います。
何事も真似から始まるとはよくいったものですが、この真似をする行為の習熟度が高まると心理的リアクタンスが発動します。
「心理的リアクタンス」は、アメリカの心理学者ジャック・ブレームによって提唱された人が自分の選択に対して制限や強制を感じると、抵抗や反発感情が生じる心理学理論です。
例えば、トレードを学ぶべく先生や師匠と呼ばれる人から学ぶとします。
そこで「こうなったら買いなさい」とか「こうなったら損切りしないとダメですよ」とアドバイスを受けたとしましょう。
おそらく最初はその通りにやると思うのですが、トレードは正解のない世界ですから当然負けトレードも生じます。
すると、あの先生にこうしなさいと言われたからやったのに全然上手くいかない時期が重なってくると「オリジナル手法を探す旅」が始まると思います。
やっぱり自分流が一番いいと思い始めるのです。
これは別に悪いことではなくて、むしろ自分の頭で考えた手法で勝てるのならばそれに越したことはないでしょう。
しかし他人から言われたことは、心理的リアクタンスが発生するので受け入れるのに抵抗を要します。
特に興味深いのは、指示に従うほうがメリットが多かったとしても、心理的リアクタンスは発動すると言われていること。
プロトレーダーに教わっても最後は自分のやり方で構築したいのが人間なのです。
そして、負のループに突入。
自分では到底考えられず、他の手法を探してみたり、自暴自棄になって自分軸トレードがなくなっていくのです。
アドバイスとしては、2択しかないことを肝に命じてください。
①先生や師匠の言うことを素直に受け止めて実行すること
②自分流で行くと決めたらなら、徹底的に考え抜く覚悟を持って検証すること
この2択しか上手く行く方法はないでしょう。
上手くいかない方法も念の為挙げておくと、
①先生に言われたことを半信半疑でルール外のことをすること
②自分で手法を構築する覚悟がなく、すなわち継続力がないこと
③すぐにオリジナルを見つけ出そうとすること
以上になります。
相場は色々な手法が混在しているので、手法マニアになることもできますが、使いこなせるかは別の話になります。
であるならば、これと決めた手法を徹底的に磨いてみてください。
磨き続けていくと言語化できるので、結果自分オリジナルの見解を導き出せると思います。