FXにおいて重要なことは「足るを知る」ということ
FXを始めた頃の私はとにかく「大金を稼ぐ」ことに一点集中していました。
様々な副業を経験してこれほど小資金から夢を掴めるジャンルはないだろうと希望に満ち溢れていたわけです。
入念に当時参考にしていた先生の動画やテキストを繰り返し反復する。そしてデモトレードで練習を重ね、1ヶ月プラスで終えれた時にリアルに移行。
結果3日で30万損失。
感情に支配されまくりの典型的な負けトレーダーとして華々しくデビュー戦を飾ったわけです。
移行、大金を手にする欲望とは逆に資金が減っていく日々。
当然焦りや怒りが沸々と湧いてくるわけです。
そのようなメンタルでは損失に対してすぐ取り返してやろう。なんならこれまで追加した資金の全てを取り返してやろう。と利益が出ているトレードでも長く保有してみたり、結果戻ってきて更にはマイナスになり思惑とは逆の結果に。
あーどうでもいいやと自暴自棄となり、いきなり開き直ってみたり。他に向いているジャンルもあるだろうと隣の芝を見に行ったり。
数日後やっぱり諦めてはいけないと冷静になっては資金を追加し溶かしていく。そして上記の思考を繰り返す。
そんなことを約2年以上は続けていました。
足るを知ることはFXにおいて重要だと認識
足るを知るという言葉を聞いたことがあるでしょうか?
すなわち満たされている「充分力」を意味します。
私が負け続けた要因の一つに、この充分力のなさがありました。
トレードにおいて1度のエントリー中に例えばプラス10万の含み益が、時間経過によってプラス6万に減ってきた。皆さんも経験しているのではないでしょうか。
こうなると4万減ってしまった。が独り言のように脳裏を巡ると思います。
利確しておけばいいものをもう一度10万に戻るまで待ってみる。そして戻らず損失抱えドカンになる。
実は、もっとまずいのはもう一度10万に戻るまで待ってみて、見事10万に戻ってきた、もしくは更に利益が乗って利確した。という経験です。
この経験は早かれ遅かれ確実に破滅の道へと進みます。
話を戻しますとプラス10万が6万になったのは、エントリー前から見ればプラス6万に増えている。一方で4万に減っているとも取れます。
ここで十分だと思えるか?がFXに限らず人生の中でも重要な考え方なのです。
つまり不要な利益を得るために重要な資金を減らす作業を知らず知らずのうちにしているということ。
FXにおいて不要な利益はないのかもしれません。
あればあるだけ良いと思いがちでしょう。
しかしあればあるだけいいというある意味不要な欲が重大な損失につながることは肝に銘じておいた方がいいです。
自分にとって必要な金額はいくらなのか?
FXトレードにおいて1ヶ月でいくら稼ぎたいでしょうか?
そしてその稼いだ資金は何に使うのでしょうか?
ここを明確にしておくことで、自分の必要資金がわかります。
「成功者の告白」という書籍がありますが、起業家の転落人生をものの見事に書いています。
お金を稼ごうと思えば思うほど、重要な家族や友人との関係がお粗末になり、金を稼いだ時には誰もいない。
思い当たる人はいるのではないでしょうか。
使え切れない金を手にしたところで気付く。
信頼や人間関係は大金をはたいても手に入るものではないということ。
このようにお金は良くも悪くも人を別人に変えてしまうもの。
であれば絶対にブレない自分軸を持つことが大事ではないでしょうか。
その自分軸とは「自分にとってこれだけあれば充分」と思える金額です。
一度今の資金レベルで充分だと思える金額はいくらなのか?
考えてみてください。