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#03 意識の樹形図のまとめ

ここ半年は音声コンテンツを良く隙間時間に聞いている。

車での移動時間や、家で皿洗いの時、洗濯物を畳む時。

情報を欲しがる性格であるとともに、作業時に空いている耳は
効率よく情報を得ることができる。

そのことに気づいて、聞き始めたことで思考は大きく変わった。
主にvoicyを聞いているが、パーソナリティの方が話す内容も
さることながら、情報の新しさや正確さ、言葉運びの
すばらしさに感嘆する。

今日はキングコング西野さんのvoicyで語られたファシリテーションの話
「会議を円滑に進めるための論点と意見の違い」に大変胸を打たれた。
言語化できていなかった自分のもやもやに、一縷の光が差したような
ここの部分を腹落ちするまで理解しようと思わせてくれる内容だった。

ここに聞いた内容を元に、自分なりに言語化をしてみよう
キーボードを打つ。

voicyの内容では、先日世間を騒がせた「スシローぺろぺろ事件」を題材に、回転テーブルに切り替えスイッチなるものを作って、スイッチを切り替えた時のみ回っている皿が自分のテーブルに来るようにして、回転ずしのシステムそのままに、直接手が届かないようにしてみたら?という、西野さんのツイートした”意見”から始まる。

世間のリアクションで、『そもそも回転寿しシステムではなく、注文したら届くタイプにしたらいいのではないか』に、論点のすりかえを指摘する。

ここに思考が停止する自分がいる。
そっちの話で方向転換した方がいいのではないかと思う思考に頭の一部を
持っていかれる自分は確かにいる。

だが、西野さんの答えは的確であった。

それは”論点のすり替え”であり、”意見”ではない。

議論のルールとして、2つの重要なこと


①人格と意見を切り分ける。
NOは意見の否定であって、人格ではない。

②論点と意見を切り替わる。
⇒ここの理解が極めて大事だと。

回転ずしのシステムは、回るお寿司が目の前を通過することで、思わず手を伸ばしてしまう心理を巧みについたシステムである。
それゆえ、このシステム自体はまだ可能性がある中で、今回の事件を元に改善案・打開策はないか  の文脈で出た”意見”が上述のスイッチの内容だ。

その中で、『そもそも論』を持ち出して、回るシルテムを否定するところから入ると議論は進まないという。


既視感がある。

会社に勤めている身として、日々起こる選択肢の数々。

樹形図で言えば、始点から次の次の分岐点での選択肢を求められているような状況で、理不尽な選択を求められている印象を受ける。

手前の分岐点での議論であれば、こちらにすべきだったと、実務に近い立ち場の経験から言える。

または、そもそも始点から間違っているのでは?と。
そこの議論が尽くされたかは知らされることなく、自分の出来る範囲での
最大効率・最大効果を求められる。

降りてきた指示から分岐点を経て、得心の行かないまま決断し、成果につながらない結果が見えると、『なぜうまくいかなかったのか?』の時間が待っている。

分岐点では納得のいくまで、推敲したのか?
原因分析はできたのか?
それらの多くは有意義な時間とは言い難く、落としどころを探る日々だ。
『そもそも手前の分岐点であれば』を常に感じずにはいられない。

そもそも論が頭を占めていく。

会社には全体感を持つファシリテーションが必要だ。

分岐点の先で失敗に終わった時、議論の重ねる事の重要性は否定しないが、
どこまでいけば『こちらのルートではなかった!』の決断ができる人間がいる。

最初における長期スパンでのファシリテーションを持つ人物の選定。
だが、いくつもの要因が加わり、変化の激しい現代において、最初の段階から、責任感を持ってロードマップを描ける人間は、”会社”という仕組みにはいない。

常に感じる「そもそも論」を今日のvoicyでは否定し、あくまで、分岐した先での意見を出し合い、少なくともこちらのルートではなかった!の確証を得ることで、始点から逆ルートでへ”全力で”進めることの大切さを言っていた。

そこは間違いない。
得心のいく内容だ。

ただ、分岐点を重ねると、各関所は、結果のでなかったことを始点側に戻すことに抵抗を感じ、何とか成果につなげようとする。
全体感の見通しができる人の目が届く範囲ではないところで。


個人の動きとしては”意見”を言うことで、その場を前進させようと努めるが、「論点を変える」場にもアクセスできるように努める必要があるといったところだろう。


会社では分岐点からの選択である場合がおおいが、自分の人生においては常に始点から始まる。
そのため、分岐点のどこで引き返すことを決めるかもすべて自分である。

常に樹形図を用いて、枝を増やし、進んでは戻りを繰り替えす中で、
舵取りを行う使命感と共に、今日は”論点のすり替えと意見を切り替える”の
意識づけを行いたいと感じた。




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